X世、高校生になる。
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る所だから座ってもらえるかな」
茶髪の男子生徒は少し申し訳なさそうにしながら、窓側の後ろから2番目の席を指指した。あそこが俺の席か。
俺は「あ、ごめん、すぐ座るね」と言って自分の席へと座った。
「よし、じゃあ全員揃ったことだし自己紹介を始めようか!」
茶髪の男子(平田君と言うらしい)の号令で自己紹介が始まった。
平田君に選ばれた生徒が次々と自己紹介をしていく。笑いを取る人、真面目な人、短い挨拶の人、ヤンキーっぽい人等と、このクラスには様々なタイプが揃っているようだ。
顔と名前を覚えようと皆の自己紹介に集中していると、左のほっぺにチクッとした軽い痛みが走った。
(……なんだ?)
痛みの原因を調べようと、窓の方を見てみると……
(ぶっ!?)
窓の外では、リボーンがレオンが変身した気球に乗ってフワフワと浮かんでいた。
リボーンは俺が気づいたのを確認すると、足元から看板を取り出して俺に向けて見せて来た。
看板には『紙飛行機を開け』と書かれている。
(……紙飛行機? 何のことだよ……あ。)
机の上に紙飛行機が落ちていることに気がついた。さっきの痛みはこれがほっぺに当たったからだな。とりあえず指示された通りに紙飛行機を開いてみると、リボーンからのメッセージが書かれていた。
『ちゃおっす。初日が肝心だとさっき言ったが、その中でも自己紹介は1番大事なイベントだ。 そこで、俺が最高の自己紹介の原稿を準備してやったぞ。これを自己紹介でやれば、お前のクラス内での印象は最高に良くなるはずだ』
(……最高の自己紹介?)
嫌な予感を感じながらも、下の方に書かれた原稿を確認する。そこにはこう書かれていた。
『どうも〜☆ 俺っち〜、さーわーだ〜、つ〜な〜? よしよしっ! どぅえす! コンチコンチ☆』
(……できるか! こんな恥ずかしい挨拶! これ、完全に内藤ロンシャンの挨拶じゃん!?)
俺は懐かしいマフィア仲間の事を思い返していた。
(っていうか、ロンシャンって友達いたっけ!? ……ん?)
怒りの余り、紙飛行機をくしゃくしゃに丸めていると、リボーンが再び看板を見せて来ている事に気がついた。看板に書かれている事も変わっている。え〜と、なになに?
『その自己紹介と一字でも違う事言ったら……死ぬ気弾を撃ち込むからな?』
「……ふっ」
看板の内容に驚いていると、リボーンがピストルを取
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