X世、高校生になる。
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してるみたいだね?」
「あはは……そ、そうかもしれませんね〜」
「君って面白いねぇ♪ あ、タメ口でいいんだよ? 同級生なんだから」
「そ、そうだよね! そうさせてもらうよ」
よほど俺の反応が面白いのか、美少女はクスクスと笑い続けている。
「ふふふ♪ あ、私は櫛……」
美少女が何かを言いかけた時。列の先のドアが開け放たれ、外から黒髪のスーツ姿の女性が入って来た。背の高い美人さんで、黒髪を後でポニーテールにしている。
担任の先生なのかな?
「……入学式が始まる。全員私についてこい」
黒髪の先生はそう言うと、ドアの方へ歩き出した。列の先頭が慌てて先生に付いて行く。俺達も歩き始める頃、隣の美少女は「またあとでねっ」と言いたげに微笑んでくれた。
(こ、これは……薔薇色の高校生活になる予感!?)
先程まで陰りが見えていた俺の高校生活。しかし1人の美少女によって俺の高校生活に眩い光が差し込んだのさ!
さぁ! 俺の薔薇色の高校生活へ、レッツゴー!
……と、思っていられたのは。ほんの数秒でした。
2〜3年生の待ち受ける講堂に足を踏み入れた途端、俺の超直感に反応があったんだ。
(……なんだこれ? 悪意? 蔑み?)
俺達を歓迎している筈の2〜3年の先輩達の方から、なぜか悪意のようなものが感じられるのだ。
A〜Cまでは歓迎しているのに、Dクラスに向けてだけは全く歓迎していないように感じる。
赤い絨毯の道を抜けて、Dクラスの椅子に座っても先輩達からの悪意が消えることはなかった。
結局、俺は2〜3年の先輩達の悪意の感情を受け流すのに必死で入学式に集中出来なかった。
……これが、リボーンが気を抜くなって言ってた理由なんだろうか?
?? 入学式終了後 ??
入学式が終わると、それぞれのクラスに移動するように先生から指示された。
学生棟の一年生のエリアに向かい、そしてDクラスと表示された教室に入る。
入学式で感じた先輩達からの悪意に気分が悪くなってしまったので、1人でゆっくりと歩いて来た。
だからだろうか。
すでに俺以外のクラスメイトは全員着席していた。入って来た俺に全員の視線が刺さる。どうやら何かをしていたらしい。邪魔をしてしまったかと思っていたら、1人の茶髪の男子生徒が話しかけて来た。
「君がこのDクラスの最後の1人だね。来て早々申し訳ないんだけど、これから皆で自己紹介をす
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