X世、高校生になる。
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い。……それに、ここの指導方針は俺好みだからな」
「……俺好み?」
「ふっ、いずれわかるぞ」
話の最後に不気味な何かを感じ、リボーンに聞いてみるが、口の端をクイっと引き上げながら誤魔化された。
……すごく嫌な予感がするけど、すでに手遅れだよなぁ。
なんて考えながら遠い目をしていると、リボーンが俺の肩からピョンっと飛び降りた。
「よっと。じゃあ俺はマンションのツナの部屋で待ってるからな。あ、初日の振る舞いはこれからの学校生活に深く関わって来るぞ。しっかりやれよ?」
「う、うん……」
「それとな……」
「ん?」
リボーンが急に真剣な眼差しになったので思わず身構えてしまう。
「今日一日、マンションに帰るまで気を抜くんじゃねぇぞ。常に周りを観察しておけよ」
「……はぁ? なんで高校でそんな用心を……」
「絶対必要な事だから言ってんだ。今は分からなくても、とりあえず俺の言う通りにしとけ」
「……わかったよ」
「よし。じゃあな」
リボーンは言いたいことを言い終わったのか、レオンをカイトに変身させて飛び立って行った。
「……リボーンが言うんだし、しっかり気を付けないとな」
周りを注意深く観察しながら、慎重に新入生歓迎の入学式へと向かった。
?? 高度育成高等学校・講堂 ??
(……ここまでの道には何もなかったよな。超直感にも何も反応なかったし……)
講堂に着くと、受付に案内されクラス分けが発表された。
「沢田綱吉君は……! ふっ、Dクラスね。Dクラスは一番右の部屋よ」
「は、はい」
受付にいたのは先輩だったようだが、最初は普通だったのに、クラスを確認した途端に態度が急変した。なんていうか……クズと罵られているような……そんな感じがする態度だった。
受付の先輩に言われた場所に行くと、A〜Dまでのアルファベットが書かれている扉があった。Dの扉を開いてみると、他の新入生が2列に並んでいた。
そして、俺の開いたのと同じようなドアが列の先にあるのが見える。
(これがDクラスのメンバーか)
全体的に顔ぶれを観察しながら俺も列に並ぶと、隣にはショートカットの可愛らしい女の子がいた。
「あ! 君もDクラス?」
「えっ!? は、はい。そうみたいです」
急に美少女に話しかけられて、思わずドギマギしてしまう。
そんな俺を見て美少女はクスクスと笑った。
「ふふふ、緊張
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