第七百話 工作員の表の仕事その七
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「その通りです」
「そうしてくれるか」
「この命に賭けて、そう考えるのがです」
「公民だな」
「衆愚とは違います」
エウロパの考えで以て答えた。
「私もまた」
「そうした考えだとだな」
「連合の考えの階級がなく」
そうしてというのだ。
「誰もが平等で」
「あらゆるものを学んでだな」
「楽しめばいいという考えは」
「間違っていると思うな」
「間違っているだけでなく」
それに加えてというのだ。
「この上なく愚かとです」
「思うか」
「その様に」
まさにというのだ。
「私もまた」
「そうだな、だからな」
それでというのだ。
「エウロパではな」
「連合の文化はですね」
「その全てがだ」
「卑しいものとですね」
「わかっているのだ」
理解しているのではなかった。
「その正体がな」
「左様ですね」
「卑しく愚かでな」
「何の気品もない」
「そうした文化なぞだ」
大尉は軽蔑を込めて述べた、これ以上はないまでのそれで。
「エウロパの者達はだ」
「進んでは学びませんね」
「だから創作でもな」
「演じるにあたっては」
「そして創るにしてもな」
そうした際にもというのだ。
「悪としてだ」
「そうしますね」
「その悪もな」
悪と言っても種類がある、そしてこの場合の悪はというと。
「卑しく蔑むべき」
「そうした悪ですね」
「連合自体だ、学んでもな」
「それを実感するばかりですね」
「貴族と平民の関係はだ」
階級それはというのだ。
「秩序としてだ」
「社会を形成しています」
「貴族は平民を護り育てる」
「そうした方々ですね」
「言うなら永遠の親だ」
平民から見た貴族はというのだ。
「そうしたものでな」
「親は親ですね」
「それは絶対ものでな」
そうした存在でというのだ。
「乱そうと思ってもだ」
「乱せません」
「そうだ」
まさにと言うのだった。
「本来はな」
「人の世は」
「しかしな」
「連合はその摂理を無視して」
「あろうことか冒涜してな」
そうしてというのだ。
「そのうえでな」
「階級がない社会こそ最高であると」
「そしてだ」
そのうえでというのだ。
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