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神々の塔
第十九話 悪魔の正義その三

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「ここはな」
「そうして攻めるわ」
「それがええね」
「私もそうしてる」
 シェリルも自分使役しているドラゴン達を出しつつ彼等にそうさせていた。
「闇属性ってはっきりしてたら」
「ブレスもそれに強いもんを出す」
「それに術もな」
 ドラゴン達が使うそれもというのだ。
「そうした術でな」
「攻めていくんやね」
「そうしていったらな」 
 それならというのだ。
「有利に戦える」
「その通りやね」
「ほなこうしてな」
「戦っていって」
「勝ってくで」
「ほなね」
 綾乃はシェリルの言葉にも頷いた、そうしてだった。
 グリモワールの魔神達と戦っていった、六柱いた彼等をだ。
 全て倒した時にだ、またナベリウスが三つの頭で言って来た。
「よくやった、確かに我等の属性は闇だ」
「そこをしっかり踏まえて」
 中里が応えた。
「それぞれの魔神の特徴も見極めて」
「そのうえで戦うとな」
「有利に戦えますね」
「そうだ」
 こう中里に話した。
「まさにな」
「魔神に対する戦い方もある」
「如何にも」
 その通りだというのだ。
「そこをだ」
「踏まえていけば」
「いいのだ、ではだ」
「これからも」
「戦っていくといい」
「ほなそうしていきます」
 中里もこう応えた、そしてだった。
 一行は魔神達と別れ一旦下の階に降りてそこの宿屋で激戦での疲れを癒し再び身体を清める前に勝利を祝うパーティーも行い。
 それから寝て朝に身体を清めてだった。
 冒険の旅を再開したがここでメルヴィルは言った。
「キリスト教の神は絶対の正義か」
「それは事実でもな」
 リーが答えた。
「それはあくまでな」
「キリスト教の中のことやな」
「他の世界ではな」
「そうとは限らんな」
「キリスト教で悪魔とされていても」
「他の宗教ではちゃうな」
「そういうことや」 
 こうメルヴィルに話した。
「そのことを理解することはな」
「かなり大事やな」
「まさかキリスト教しかなくてな」
 教えはというのだ。
「他の宗教を認めんとかな」
「するもんやないな」
「そうした行いはな」
「野蛮やな」
「かつてはいざ知らず」
 それこそ十字軍の頃の様にというのだ。
「今はな」
「他の宗教も認めんとな」
「信仰を持つことはええ」
 リーはこのことはよしとした。
「神霊を信じる心もな」
「ないとな」
「それは人より高い存在を意識して」
 そうしてというのだ。
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