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姥か火
第一章
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                姥か火
 佐藤楓、おとなしそうな切れ長の大きな目と微笑んだ感じのピンクの唇を持ち長い黒髪をピンクの紐型のリボンで結んでツインテールにしている彼女は働いている大阪市にある八条大阪ドーム、大阪を拠点としている八条リーグという日本プロ野球機構とは別のプロ野球機構八条グループがそれぞれの企業が親会社の企業が親会社になっているうえで運営されているリーグの中のチームの一つ八条っ電鉄バファローズの事務室でその話を聞いて言った。見れば一五〇位の背で胸は九十は優にある。童顔だが胸はかなりだ。
「大阪城にですか?」
「そう、夜出るらしいのよ」
 先輩のグレース=ビートが話した、茶色の髪をショートにしていて目は青く彫のある顔立ちだ。背は一六七位で胸は楓位ある。出身はアメリカロサンゼルスで中学から日本にいて今は日本の企業で働いているのだ。
「これがね」
「そうなんですね」
「あんたこうした話好きでしょ」
「めっちゃ好きです」
 楓は笑顔で答えた。
「学校八条学園ですから」
「大学までね」
「先輩と同じで」
「私達の学校妖怪や幽霊のお話多いしね」
「百はありますからね」
「それ以上じゃない?それでよね」
「そうしたお話いつも聞いてましたから」
 ここでも笑顔で答えた。
「ですから」
「そうね、それでだけれど」
 グレースはその楓にあらためて言った。
「よかったら二人でね」
「あっ、お城の方に行って」
「そしてね」
 そのうえでというのだ。
「一緒にね」
「見に行くんですね」
「何が出るかね」
「そうするんですね」
「そうしない?今夜にでもね」
「いいですね、それじゃあ」
「女二人で行くから」
 グレースはこうも言った。
「備えはしてね」
「私警棒とブザー持ってますl
 楓は即座に答えた。
「剣道四段で」
「私は空手五段でスタンガンとブザー持ってるわ」
「じゃあ二人で行けば大丈夫ですね」
「そうね、それじゃあね」
「今夜行きましょう」
「大阪城までね」
 そして何が出るのか確かめようと決めた、二人はこの日は試合がなかったので夜になると普通に帰ることが出来た、そして。
 楓は球場のある西区からグレースと共に電車で大阪城に行くとだった。 
 ここでだ、グレースに言った。
「大阪城も戦いありましたからね」
「大坂の陣ね」
「江戸時代に」
 この時代の最初の頃にというのだ。
「ありまして」
「やっぱり大勢の人が死んだわね」
「木村重成さんも死んで」
「真田幸村さんは生きていたってお話もあるけれど」
「死んだっていうのが定説ね」
「それで豊臣秀頼さんも」
 楓は歴史の話をしていった。
「そうなったそうで」
「それでよね」
「他にも大勢の人がです」

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