暁 〜小説投稿サイト〜
その小さな女の子のことが気になってしまったんだが、どう接していけばいいんだろう
最終章-2
[1/2]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
 地元の花火大会の日、見に行こうとなったが、ななのが二人でじっくりみたいと言うので、僕達は高台の公園から見ることにした。

「初めてやねー シュウと二人でここの花火見るのって」

「そうだった かもな」

 辺りには、他にも何組かが見に来ていた。すこし、離れるが全体を見られるし、混雑していないので落ち着いて見れるのだ。

 花火が終わった時、僕はななのをグラウンドのほうに連れて行って

「ななの 結婚してくれ 悲しむようなことはしない」

「えっ 前に言ってくれたのって、違ったん? 離れるな 僕にはななのが必要だって・・・私 そのつもりになってたヨ はっきりと 言ってくれたのはうれしいけど」

「いや 改めてナ」と、僕はななのを抱き寄せて、唇を合わせていった。

 そして、お盆休みの時、ななのんチに報告に行ったのだ。

「良かったわ この子 ずーと 北番さんのこと慕ってたから・・・ 3年生の時 もう会わないからって言って・・・夜になるといつも泣いていたのよー 辛かったのネ しばらく続いたわ  それからは大学行って、もっと頑張るって・・」

「お母さん そのことは・・話しちゃぁいゃだぁー もおぅ・・」

 秋になって、ななのを実家に連れて行った。結婚相手を連れて行くとだけしか、言って無かったのだけども、ななのとは、もう会ってないって言っていたし、かがみさんにはそのことでボロカスに言われていたから・・・。別に隠す気も無かったのだが、何となく言いそびれてしまっていたのだ。

 玄関を入ると、かがみさんが迎えてくれて

「えっ ななのちゃん! ななのちゃんでしょ? 髪の毛短いから・・ えっ 結婚相手ってぇー」と、僕の顔を見て奥に向かって「お義母さん」と叫びながら駆けて行った。玄関を上がったところで母が慌てた様子で出てきて、ななのの姿を見て、抱きしめながら

「ななのちゃん 元気だった? この子ったら・・なんにもしゃべらないもんだから・・ しばらく会ってないって・・・ やっぱり ななのちゃんだったのネ 良かったぁー」と、一気にしゃべっていた。

 落ち着いた後、改めて父と兄貴夫婦にも挨拶をしてたら、母が

「ななのちやん この子はネ はっきりしないところがあるから、ななのちゃんが傍に居てくれたら、安心よ お願いネ」と

「お義母さん 私 会わない間に、自分自身がやりがいのあるものみつけなきゃーと・・ シュウの負担になると思って・・ でも、今は、しっかりと付いていきます  出会って無ければ、今の私は居ないですから きっと 幸せにしてもらいますワ」と、言い切っていたのだ。

「ななのちゃんって・・ 秀君 宝物以上よ 大切にしなさいよネ」と、かがみさんが

「わかってるって」

「そーだよなぁー
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ