第七十四話 おぢばのカレーその九
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「頑張ってね」
「皆阿波野君応援してるから」
「いさんでいってね」
「そうしていってね」
「はい、僕もはっきり言える様になります」
新一君は目をキラキラさせて皆さんに応えました。
「絶対に」
「もうはっきり言ってるよ」
杉浦さんのお言葉です。
「千里ちゃん以外はわかる位に」
「そうですか」
「だから皆応援してるんだよ」
「そうですか」
「そうだよ、しかし本当にね」
杉浦さんは今度は私を見て言いました。
「千里ちゃんはわかっていないよ」
「私がですか」
「全くね」
そうだというのです。
「まあ阿波野君もはっきり言わないしね」
「はっきりとなんて言えないですよ」
新一君が慌てた感じで言ってきました。
「とても」
「いや、そこではっきり言わないとね」
「駄目ですか」
「もう奥華で有名だしね」
「そうなんですか」
「次郎さんも知ってるしね」
大教会長さんのすぐ下の弟さんでずっとこの詰所におられる人です。
「勿論主任先生もね」
「そうなんですね」
「今お二人おられないけれどね」
ちょっと用事で八尾の大教会に行っておられます。
「もう知ってるよ」
「何か皆さんご存知なんですね」
「見てわかるし」
杉浦さんは笑ってこうも言いました。
「それにオーラ出してるから」
「オーラ出てます?」
「全開でね」
「オーラって」
そう言われてです。
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