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ドリトル先生と山椒魚
第十二幕その九

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「ぐいっという感じで」
「それ見たら美味しいんだよね」
 チーチーも言います。
「間違いなく」
「そうだね」 
 ジップも言いました。
「見ていたら」
「ビールも国によって味が違って」
 ガブガブはジップに続きました。
「日本のものはかなりなのね」
「先生本当に美味しそうに飲むからね」
「日本のビールもね」
 オシツオサレツも二つの頭で言います。
「それ見たら」
「本当に美味しいのかな」
「冷えていることも大きいかもね」
 老馬は思いました。
「日本ってビール冷やして飲むし」
「今のビールも冷えてるし」
 トートーも知っています。
「それじゃあかな」
「うん、味自体がよくてね」
 先生も皆に飲みつつお話します。
「そして冷えているから」
「尚更だね」
「美味しいのね」
「味がよくて冷えている」
「この組み合わせがいいんだ」
「ビールといえばイギリスではアイルランドだね」
 こう言いました。
「南北含めて」
「そこ複雑だけれどね」
「イギリスってね」
「北はイギリスでね」
「南は独立していてね」
「それで南北と言ったけれど」
 アイルランドについてはです。
「イギリスになるからね」
「そうそう、北アイルランドは」
「今でもイギリスだからね」
「そのお話をすると複雑で長くなるけれど」
「それでもね」
「イギリスでビールはアイルランドで」 
 それでというのです。
「欧州ではドイツにチェコだね」
「その二国が有名だね」
「ビールって言うとね」
「アイルランドにドイツにチェコ」
「欧州だとね」
「その欧州のビールにもだよ」
 先生は鰐のステーキに鴨のロースそして鶉のグリルも食べます、兎の塩焼きも来てそれにも注目しつつです。
 ビールも飲んでです、そうして言うのでした。
「日本のビールは負けていないよ」
「そう、だからなんだ」
 王子もビールをジョッキで飲みつつ言いました。
「僕は今日はね」
「お酒はビールにしたんだね」
「日本のね」
 まさにというのです。
「そちらにしたんだ」
「そうなんだね」
「いや、幾ら飲んでもね」
 そうしてもというのです。
「本当にね」
「飲める位だね」
「美味しいね、冷やすと」
「尚更だね」
「多くの国ではお酒冷やして飲まないけれどね」
「けれど日本ではこうしてよく飲んでね」
「そしてね」
 それでというのです。
「またこの飲み方がね」
「いいよね」
「美味しいよ」
「とてもね」 
 飲みつつ言います、そしてです。
 トミーも焼き鳥とビールを楽しんで言いました。
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