暁 〜小説投稿サイト〜
新オズのカボチャ頭のジャック
第十二幕その九
[1/2]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
「しっくりこないんだよね」
「青が一番だよ、僕は」
 神宝も言います。
「本当にね」
「それぞれの色だね、まあ僕は今は普段の服だけれどね」 
 ジャックはギリキンのものからそちらになっています。
「皆似合ってるよ」
「有り難う、それじゃあね」
「今から行こうね」
 恵梨香に応えました。
「そうしようね」
「皆着替えたかしら」
 こう言うとでした。
 オズマが出て来ました、ドロシー達も一緒ですがジュリアを入れてです。
 オズマは緑、ドロシーは青、ベッツイは紫、トロットは黄色、ジュリアは赤のそれぞれの浴衣を着ています。その五人を見てでした。
 ジャックは笑顔になって言いました。
「オズの国の色だね」
「それを再現したの、ただね」
 オズマはジャックに答えました。
「模様はね」
「それぞれだね」
「お花や生きものをあしらっているけれど」
「恵梨香達といいそこはだね」
「それぞれでしょ」
「そうだね」 
 ジャックもその通りだと答えます。
「そうなっているね」
「朝顔や金魚をね」
「そうなっているね」
「けれど色はね」 
 それはというのです。
「恵梨香達はそれぞれの色を選んだけれど」
「オズマ達はだね」
「五人でお話して」 
 そうしてというのです。
「それでよ」
「オズの国の色にしたんだね」
「私は国家元首だからね」
「エメラルドの都にいるからね」
「それでなのよ」
 だからだというのです。
「緑になってね」
「私達はくじ引きで決めたの」
 ドロシーが言ってきました、奇麗なマンチキンの青の浴衣です。帯は濃い青です。
「四色はね」
「そうしたんだね」
「そうなのよ」
「それでドロシーは青になったんだね」
「ええ、似合ってるかしら」
「凄くね、それじゃあね」
「皆が揃ったら行きましょう」
 盆踊りの場所にというのです、見れば他の皆はです。
 普段通りの服装です、魔法使いもキャプテンもそうで魔法使いはいつも通りタキシードにシルクハットです。
 皆で盆踊りの場所に出て太鼓を叩くギリキンの紫の法被姿のおじさんの音に合わせて踊ります、皆輪になってそうしてです。
 出店のものも食べますが恵梨香はジョージ達四人と一緒にかき氷を食べてそのうえでジャックにお話しました。
「これがね」
「美味しいんだね」
「そうなの、盆踊りに来たら」
 そうすればというのです。
「こうしてね」
「かき氷を食べることがだね」
「いいのよ、苺美味しいわ」
「皆それを食べているね」
「そうね、ギリキンの苺だからね」
「紫だね」
「その苺がね」
 このシロップをかけたかき氷がというのです。
「本当にね」
「いいんだね」
「食べるとね、盆踊りで踊って」
「かき氷も食べて」
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ