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第十八話 秘密その八

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「俺は小鳥が殺される夢を見る様になったしな」
「その夢もやな」
「その時からだ」
 まさにというのだ。
「見る様になった」
「そうやったんやな」
「そしてだ」
 神威はさらに話した。
「俺はどちらもだ」
「選ぶこともやな」
「するつもりもな」
 これもというのだ。
「しなければ小鳥は助かる」
「その様にかいな」
「封真もな」
 彼女もというのだ。
「その様にもな」
「考えたんかいな」
「そしてだ」 
 そのうえでと言うのだった。
「今の様にすることはなかった」
「そうやったか」
「しかしだ」
 神威はあらためて言った。
「何故母さんが知っていたか」
「そのことをやな」
「今不思議に思っている」
「そやねんな」
「だから姫様に聞きたい」
「そうか、ほなな」
 空汰は神威の話をここまで聞いてミックスジュースをストローで少し飲んでからそのうえで彼に言った。
「行こか、これから」
「議事堂にか」
「それでや」  
 神威に笑って話した。
「おひいさんにな」
「聞いてみるか」
「おひいさんやったらな」
 丁、彼女ならというのだ。
「きっとな」
「母さんのこともか」
「わかる筈や」
 神威に笑ったまま答えた。
「そやからな」
「これからだな」
「聞きに行こうな」
「わかった、それじゃあな」
「議事堂行こうな」
「そうしよう」
 こうして話が決まってだった。 
 神威は天の龍の五人と共に議事堂に向かった、この時一行は徒歩であったが火煉は自分達の右手を行き来する車達を見て言った。
「ちょっと寄って行かない?」
「どうしたんですか?」
「ええ、実はこのすぐ近くに私が勤めている教会があるの」
 護刃、犬鬼と一緒にいる彼女に答えた。
「そこに今日お邪魔したいって人がいるの」
「そうなんですか」
「何かね」
 火煉は大人の余裕が感じられる笑みで答えた。
「縁を感じるから」
「縁ですか」
「教会は人が救いを求めて来る場所でもあるから」
「神様の教えを学んでですね」
「それと共にね」
「そうした場所なので」
「よく人が来るの」
 訪問して来るというのだ。
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