第二章
[8]前話
「お父さん、このお店凄いね」
「うん、お父さんも子供の頃カードゲームをしていたけれど」
父も唸って応えた。
「このお店はね」
「カード物凄く多いよ」
「そうだね、しかも」
父は店のカード達を見てさらに言った。
「滅多に見られないね」
「激レアカード一杯あるね」
「うん、昔のゲームのものも含めて」
息子に唸った様に話した。
「沢山あるね」
「凄いお店だね」
「全くだよ、じゃあカードを買ってあげるから」
「うん、今からじっくり見るね」
昭雄は笑顔で応えた、そして叔父の店で父に何枚かのカードを買ってもらって笑顔で帰って行った。
その後で冬美は携帯で卓也に言った。
「うちの人から聞いたけれど」
「いいお店って言ってくれて嬉しいよ」
「それだけじゃないわよ、カードって何か滅茶苦茶高いのあるって?」
「何万とかそれ以上のね」
「子供のおもちゃに?」
「殆どなくてしかも傷とかなくてね」
「しかも古かったりしたら」
「とんでもない価値が出たりするよ」
「そうなのね」
「うちの店にもあるよ」
「かなりあったみたいね」
「保管は厳重にしてるから」
卓也はそれは大丈夫と答えた。
「安心してね」
「ええ、しかしカードも馬鹿に出来ないわね」
姉は弟にしみじみとした口調で言った。
「本当に」
「そうだよ、何なら姉さんも来る?」
「私は特に興味ないから。高価とか言われてもわからないし」
「そうなんだ」
「だからね」
弟に軽く笑って答えた。
「またあの子がお店に来たらね」
「宜しくだね」
「お願いするわ」
「それじゃあね」
姉にこう返すと彼女も電話を切った、そしてまた店に来た甥の相手をした。甥はその希少なカード達を見て目を輝かせていて卓也はそんな甥を見て自然と笑顔になった。
激レアカードの価値 完
2023・5・26
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