五本勝負!!
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すことなく読み続けている俺たち。ただ、そこで俺はあることに気が付いてしまった。
「本に手がかりが載ってるなら、エレフセリアさんも把握してるんじゃない?」
「私もそれは思ったよ」
ギルティナ大陸の本まであるのはありがたいが、そもそもそんな手がかりになる書物があればエレフセリアさんも調べているに違いないはず。そのことは微塵も考えてはいなかったのだが、いくら探してもイグニアとビエルネスの話がどれも曖昧すぎて、手がかりが見つけられないとそんな感情にもなってしまう。
「みんな」
探すのにも飽き始めていた頃、ジェラールさんが合流したことでソラノさんから何か情報をもらうために話していたエルザさんが戻ってきた。
「あ、エルザさん」
「どうでした?」
その問いかけに彼女は難しい顔をしている。どうやら有力な情報を得たと言うわけではなさそうにも見えたけど、彼女からある提案がされた。
「錬金術ギルド・ゴールドオウルに向かうぞ」
「「え?」」
突然の提案に顔を見合わせる俺たち。ゴールドオウルって確かギルティナ一の錬金術ギルドだっけ?いや、そもそも他に錬金術ギルドがあるのかもしれないけど。
「何かあったんですか?」
「その錬金術ギルドに、アテナがいるらしい」
「アテナって・・・兵器って話だった・・・」
彼女の言い回しに首をかしげる。アテナがあるではなくいるというのはどういうことなのだろうか?まるで人間のような言い方だけど・・・
「アテナは白魔導士であり兵器でもある。彼女は錬金術で作られた生きた人形・・・らしい」
衝撃的な彼女の言葉に唖然とする俺たち。俺たちはそのアテナがどのようなものなのかを一目見るため、ギルティナ大陸へと再び向かうのだった。
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