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FAIRY TAIL〜水の滅竜魔導士〜
人間とドラゴン
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た様子だったが、俺たちは近くにあった未使用のタオルを彼へと手渡す。背を向けたまま。

「頼むシリル!!これを胸に巻いてくれ!!」
「ええ!?絶対イヤです!!」
「頼む!!このままじゃ勃っちまう!!」
「今立ってるじゃないですか!!」
「その立つじゃねぇ!!」

なんとか少年を説得してせめてもの露出を最小限に控えてもらおうとする俺たち。その押し問答は数分に及んだが、最後には彼が折れたことで俺たちの理性はなんとか繋ぎ止めることが出来たのだった。


















シリルside

頬を膨らませながら目の前にいる二人を睨み付ける俺。彼らはそんな俺と目を合わせないようにしているが、それがまた気に入らない。

「やっぱり納得できないです!!」
「頼む!!本当にダメなんだって!!」

通常湯船に入る時はタオルは外すのが常識だが、今俺はナツさんとグレイさんの頼みにより上と下もタオルを巻いている。それが納得できずに突っかかるが、彼らに手を合わせられたためそれ以上は何も言えない。
そもそもディアボロスの面々も全員引き上げてしまったし、なんだか俺が間違っているような錯覚に陥るから不思議だ。

『一度そなたたとはゆっくり話しておきたかったところだ』
「何か言いました?」
「いや・・・なんだ?今の」

俺とグレイさんが不思議な声に首をかしげていると、その声の主がまた話してくる。

『話ならこんな場所じゃなくてもいいだろう。皆がいる場所で』
『殿方たちなら話が聞こえてるはずよ。私のゲートで』
「なんだ!?風呂の中から声がするぞ!!」
「セレーネの声だ!!」

どうやらこの声はセレーネのものらしい。他にもエルザさんの声も聞こえたことから察するに、女湯から聞こえてきているのかもしれない。

『なんでお風呂で〜?』
『裸の付き合いって大事でしょ?』
「言われてみれば・・・」

妙に納得しているグレイさんだけど、彼は一年中至るところで裸なのだからそんなに感心することではないと思う。

「話って何?」
『先に言っておく。私はこれまでの自分の行いを悔いておらぬし詫びるつもりもない』
『いきなりそう来たか』

声だけではあるけど、何やら一触即発の雰囲気になっているのはわかる。ただ、俺たちからでは何もできないためここは話を聞くしかない。

『これは当然。私が生きるために必要だったこと』
『エレンティアをめちゃくちゃにしたのも?』
『エレンティアだけではない。私は今まで実に多くの世界を歪ませてきた。歪めれば歪めるほど世界の裏の顔が見えてくる』
『世界の裏の顔?』
『その世界に隠された力よ』
「力ってなんだ?」

風呂の中から声がするからか、頭を湯船
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