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おっちょこちょいのかよちゃん
286 奪取は失敗す
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た。レーニンの威圧の能力(ちから)とかよ子の武装の能力(ちから)がぶつかり合った。レーニンからしたらこれまで能力吸収は武装の能力(ちから)で無効化される事はなかった。
「先ずは貴様の杖の能力を吸収だ」
 レーニンは杖の能力を吸収していく。だが、上手くいかない。
「な、上手くいかん!?」
 レーニンは驚いた。
「貴様、杖で何をした!?」
「ただ身体を強くしただけだよ!」
 かよ子はそう言って拳を出す。触れてもいないのにレーニンを吹き飛ばした。
「うおっ!」
 そしてかよ子はパンチを連打する。遠隔で攻撃し、レーニンを苦しめた。
「吸収能力を妨害されるとは・・・!!」
「さあ、りえちゃんを返して!藤木君も!」
 そして、レーニンは杉山の姿に変わった。
「確かに藤木もりえの解放を許可したが、そうはいかねえな。こいつが許さねえぜ」
 そして杉山は見聞の能力(ちから)である気配を感じた。
「紂王、妲己、山田の仲間が来るぜ。藤木を連れて逃げるぞ」
「はい!」
 杉山かつレーニンはりえを連れて、妲己は藤木を連れて、次郎長と競り合っている紂王は戦いを中断して撤退した。
「ま、待ってー!」
「山田かよ子!このまま追うと他の仲間が移動できぬ!通信で他の者も呼び集めるのだ!」
「あ、うん!」
 かよ子は通信機で連絡をし始めた。
「こちら山田かよ子!ごめん、藤木君もりえちゃんも逃しちゃって!今敷地の所の林にいる!」
『こちら大野、解った、そっちに行くぜ!』
 やがてりえの友達やのり子、次郎長の子分の一部が来た。
「かよちゃん!」
「あ、鈴音ちゃん、みゆきちゃん、のり子ちゃん・・・!!ごめん、りえちゃんは杉山君が連れてっちゃった・・・」
 かよ子はまたおっちょこちょいしてしまったと後悔した。
「いや、そんな、また何処までも追うよ!」
 そしてありや大野達、他の面々もその場に集合した。

 レーニンは紂王の屋敷より撤退した後、トランシーバーで救援を要請した。
「赤軍の者共、これより私は北上する。一部の者、杖の所有者や護符の所有者を狙う支度をせよ」
『了解しました』
 そしてレーニンは別の方へも連絡する。
「トロツキー、スターリン、ベニート、アドルフ。北の方へ例の奴等をおびき寄せる。貴様らもその周囲へ向かい、杖と護符の争奪戦に参加せよ」
『了解!』
「紂王、妲己、私は一旦失礼する。そしてこの小娘は私の方で保管しておくぞ」
「はっ、かしこまりました」
 レーニンと杉山は妲己、紂王と別れた。
「はて、小僧。この小娘はどこにやるつもりだ?」
「本部は剣奪還班に襲われてるからそこには置けねえな。別の所に置いておこう」
 りえはどこに連れて行かれるのか。今、意識を失っている彼女には知る由もなかった。

 かよ子達
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