第十八話 文化的英雄その七
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「ほんま素早さを使ってな」
「戦うことやな」
「ああ、やるで」
「ほなな」
羅も頷いた、そしてだった。
一行は素早さを上げる術を口々に唱え全員の素早さを飛躍的に上げてだった。
素早さに劣るベーブ=ルースと戦った、確かに野球の神は強かったが素早さで彼等は有利に戦ってだった。
勝利を収めた、そのうえでまた次の神霊達と戦い。
最後はジミ=ヘンドリックスのギターの演奏と歌にだった。
翻弄されたがアレンカールは言った。
「術を封じたいけど」
「無理やな、ほぼ無効化される」
シェリルが答えた。
「並の相手やないさかいな」
「伊達に神霊やないってことね」
「そやからな」
それ故にというのだ。
「この歌と演奏がかなり強力でも」
「それでもやね」
「それを防ぐことはな」
これはというのだ。
「残念やけどな」
「あたい達やと無理よね」
「そや」
シェリルはその通りだと答えた。
「これはな」
「ほなどないするか」
「封じられんのやったらな」
「そうね、効かへん様にするね」
「完全には無理でもな」
それでもというのだ。
「幾分かはな」
「効果を弱めることが出来る」
「それは可能やさかい」
だからだとだ、シェリルはさらに話した。
「ここはそうしてこ」
「ほなね」
「それと」
シェリルは言葉を続けた。
「あの人確かに凄い演奏やけど」
「伝説通りの演奏やね」
「ああ、けどもう神経がな」
「ギターに集中してて」
「他には向いてへん、そやからな」
それ故にというのだ。
「攻撃はな」
「比較的しやすいわ」
「私等は防いで」
そしてというのだ。
「私はドラゴン全部呼んでな」
「攻撃させるのね」
「あんたも他のモンもな」
「あたいだとケツアルコアトルね」
「その神具で攻撃させるんや」
「そうね、相手がギターに神経を集中させてるのなら」
その演奏にというのだ。
「あたい達はね」
「そうして戦うで」
「わかったわ、そうしていきましょう」
アレンカールはシェリルの言葉に頷き他の仲間達も頷いてだった。
シェリルの言う通りに戦っていった、こうしてこの階最後の神霊である稀代のギタリストも倒した。
それを受けてだ、エジソンは笑って話した。彼はジミ=ヘンドリックスと同じく自分の特技に集中すると他がおろそかになるところを攻められて敗れている。
「うむ、では君達はだ」
「先に進んでええですね」
「私達全員を倒したのだからね」
綾乃に答えた。
「その資格を得たとも」
「ほなそうさせてもらいます」
「そうし給え。しかし君達は力もさることながら」
エジソンはさらに言った。
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