第七十八話 ホテルのカレーその十
[8]前話 [2]次話
「それでね」
「食べないのよね」
「昔はね」
「火を通すにもね」
「技術の問題でね」
「生焼けとかあってね」
「あたったからね」
その為にというのだ。
「イスラム教では食べたら駄目ってね」
「なってるのよね」
「そうそう」
まさにというのだ。
「これがね」
「ちゃんと理由あるのよね」
「それでお肉は」
イスラム教でよく食べるそれはというと。
「羊なのよね」
「あっちじゃね」
「羊もいいけれど」
理虹はここでこう言った。
「マトンの匂いね、私は好きだけれど」
「癖があるのよね」
一華は真面目に話した。
「これが」
「そうなのよね」
「私もマトンの匂い好きだけれど」
「匂い嫌いな人いるのよね」
「どうしてもね」
「だから日本だと」
理虹は自分達が生まれ育って今も暮らしている国の話をした、日本の食文化では羊を食べる様になったのは明治以降であるがこのことも頭にあった。
「あまりね」
「食べないわよね」
「美味しいのに」
理虹は残念そうに言った。
「それでもね」
「牛肉や豚肉と比べたら」
「あまり食べないのよね」
「これがね」
「けれどイスラム圏だとね」
留奈も言った。
「お肉っていうと」
「羊なのよね」
「牛肉も食べるけれど」
それでもというのだ。
「鶏肉もね」
「けれど一番メジャーなのは」
そうした肉はというのだ。
「何といってもね」
「羊なのよね」
「あっちじゃね」
「だからなのね」
かな恵はまた言った。
「このレストランでも羊のお料理メニューにあるのね」
「イスラム圏の人も来るから」
「それでよね」
こう一華に話した。
「羊料理もあるのね」
「そうよね、八条学園の食堂にもあるしね」
「そうそう、羊のお料理ね」
「それで食べたら」
一華も食べたことがあるので言えた。
「これがね」
「美味しいのよね」
「ご飯にも合うしね」
「しかも安いらしいし」
「カロリーも少なくて」
「何か身体の脂肪燃やしてくれるらしいし」
羊肉を食べると、とだ。かな恵は言った。
「物凄くヘルシーよ」
「そうなのよね」
「オーストラリアやニュージーランドの人達もよく食べるしね」
「学校でもね」
「だから日本ではどうでも」
「羊はいいのよね」
「これがね」
こう言ってだった、かな恵はまたカレーを食べた。そうしたものを食べてからプールの方に戻ると。
店長は五人に笑ってだ、こう言った。
「じゃあ今度は私がね」
「お昼ご飯ですね」
「ええ、カレー食べるわ」
一華に笑顔のまま答えた。
[8]前話 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ