第九十九話 お盆が終わりその八
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「気を付けてね、言わない人こそね」
「気を付けることね」
「そうよ、いいわね」
「わかったわ、言わない人ね」
「視線を感じて」
そしてというのだ。
「その先に胡散臭い人がいたら」
「ストーカーかも知れないから」
「注意よ」
「警察に通報ね」
「ええ、ただ警察署によっては」
愛は剣呑な色が含まれた声で話した。
「通報しても対処してくれないわよ」
「ああ、それで取り返しのつかないことになったってね」
「あるでしょ」
「お役所でもね」
「児童相談所でもね」
こちらでもというのだ。
「虐待に気付いていないとか」
「まともに対処しないでよ」
「大変なことになったとか」
「あるでしょ、警察もカルト教団みたいなのがおかしなことをしていても」
それで通報があってもだ。
「何か起こってからじゃ動かないとか」
「そんなこと言って」
「民事不介入とかね」
「それで動かなくて」
「実際に起こってよ」
「それが大変なことね」
「何やってたんだってなるのよ」
九州の方では奥さんに危険が迫っていてご主人が何度も通報しても警察がそうした態度で遂に奥さんが殺されたという事件があった。
「実際に起こってね」
「そんな警察署もあるのね」
「ええ、児童相談所もね」
こちらもというのだ。
「通報があっても」
「動かなくて」
「取り返しのつかない事態になって」
そうなってというのだ。
「それからね」
「叩かれるのね」
「そうよ、後でね」
「そうなるのね」
「だから通報しても」
警察署にというのだ。
「真面目でなかったら別の署にね」
「通報することね」
「そう、それでね」
そのうえでというのだ。
「安全を守るのよ」
「そうすることね」
「そう、私いつも咲ちゃんに護身のものも持ってって言ってるでしょ」
「スタンガンとかブザーね」
「自分の身を守るのは自分だから」
「何といっても」
「だからね」
それでというのだ。
「そう言ってるけれど警察もね」
「頼ることね」
「スタンガンとか持っていても」
護身具をというのだ。
「警棒でもね」
「刃物持った大の男の人相手だと」
「勝てないからね、例え私達が格闘技していても」
愛はその場合を仮定して話した。
「危ないわよ」
「格闘技していても」
「そう、男の人が武器を持っていたら」
そうであるならというのだ。
「もう勝てないから」
「そうした人に襲われない様に」
「警察をね」
治安を守る彼等をというのだ。
「頼ることよ」
「心から」
「そう、そして」
そのうえでというのだ。
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