第十一幕その七
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「やっぱりね」
「パンですね」
「そうよ、ただ日本のお饅頭はね」
「パンじゃないですか」
「あれはお菓子ね」
そうなるというのです。
「どちらかというとね」
「そうですか」
「恵梨香もそう思うでしょ」
「はい、お饅頭はお菓子です」
日本のそれはとです、恵梨香も答えました。
「中にお肉とか入っていなくて」
「そうでしょ」
「はい、日本のお饅頭は餡子とかが入っているので」
「それで生地も違うから」
「お菓子ですね」
「そうなるわね」
実際にというのです。
「私もそう思うわ」
「そうですね」
「ええ、だからね」
「それで、ですね」
「私も日本のお饅頭はお菓子と思っているわ」
「そうですね」
「大好きな食べものの一つだけれど」
それでもというのです。
「パンではないとね」
「思いますね」
「そう思うわ、けれど好きだから」
「召し上がられますか」
「またね、貴女達もね」
「お饅頭食べていいですか」
「美味しいものは皆でよ」
それでというのです。
「食べるのが一番美味しいから」
「だからですね」
「是非ね」
「お饅頭もですね」
「皆で食べましょう」
「わかりました」
笑顔でこう言ってでした。
皆でお仕事を進めていきます、水田を作ってそこに稲を植えていくとそこに早速沢山の生きもの達が入りました。
その様子を見てです、ジャックは楽しそうに言いました。
「田んぼが出来ると早速ね」
「沢山の生きもの達が来てくれるね」
ガンプが言ってきました。
「本当に」
「そうだよね」
「水路からお水が入ってきて」
そうしてというのです。
「そこにお魚やザリガニがいて」
「昆虫もね」
「おたまじゃくしも来てね」
「そして蛙もやって来て」
「鴨や鳥も来てくれてだよ」
「早速賑やかになるよね」
「そうなるね」
ガンプも目を細めさせて応えます。
「本当に」
「そうだよね」
「全く以ていい光景だね」
教授は田んぼの上を飛ぶ蜻蛉達を観て言いました。
「稲に生きもの達がいて」
「確かにここは自然の動物園だね」
かかしも言います。
「沢山の生きものが大勢いて」
「そうだね、畑もだけれどね」
樵はにこにことして言います。
「田んぼはね」
「沢山の生きもの達がその中にいて」
「本当にだよ」
「自然豊かなね」
「動物園だよ」
「そうだよね」
二人で足下を跳ねているバッタや興梠を見て言います、蟷螂や蜘蛛もいて蟻が巣を作ってもいます。
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