第15話 文化祭に遊びに行きました
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、初めまして。千歳夏穂です」
「真白雫です」
「小岩井佐助」
「江口伸也っす」
「あっ、それは偽名で、本名はエローシュ君だよ」
「ちょっと、キャロさん!?」
「ああ、君がエローシュ君なんだ。話はよく聞くよ」
「絶対良くない話っすね………」
「エロ本が大好きな男の子って聞いてるよ」
「予想通りね」
「まあ真実だしな」
とそんな話をしていると………
「ライ、もう一度勝負よ!!今度こそ勝ってみせるわ!!」
天井まで伸びた首を縮めながらライに話かける女性。
「ろくろ首だ………」
「凄い………」
(ブルブル)
「大丈夫だって真白………」
皆、それぞれ色んな反応ですね。
真白ちゃんだけは夏穂ちゃんの服の袖を掴んで震えていましたけど………
「それよりライは何をしてるんだ?」
「ちょっと様子を見にね。その内ポーカーしよって言われてやってたんだ」
「お前文化祭なのに何してんだか………」
「だって、レイはどっか行っちゃうし、星と夜美も途中ではぐれちゃったし………」
「はあ………まあ人それぞれだけどさ………」
アギトがため息を吐きながら言います。
確かに1人でも文化祭を回ってればいいのに………
「ねえ、ライ姉」
「何?」
「あの子って誰?」
ルーちゃんが言った先にはふすまの影に隠れてる私達と同い年位の女の子がいました。
白くて綺麗な肌、髪は水色でまるで氷みたいに綺麗です。
「ああ、彼女は雪ん子の雪美ちゃんだよ。雪江さんの娘さんなの」
「へえ………」
しかし、ライお姉ちゃんが答える前にエリオ君は雪美ちゃんに近づいていきました。
「ひっ!?」
「あっ、ごめん、脅かすつもりは無かったんだ………僕はエリオ・モンディアル、君は?」
「雪美………」
「雪美ちゃんって言うんだ………ねえよかったら一緒に遊ばない?」
「………良いの?」
「うん、一緒に遊ぼ!!」
「うん!!」
エリオ君はその子の手を掴み、こっちに連れてきました。
「ねえこの子も混ぜて一緒に遊ぼうよ」
「私は良いですよ、だけど………」
「………私も良いわ」
ルーちゃんがもの凄く怖いです………
「よろしくお願いします………」
「じゃあトランプでもしようか、あそこにいるエローシュ達も混ぜて………」
「ロイヤルストレートフラッシュ!!」
「イカサマね」
「イカサマ」
「イカサマは駄目ですよエローシュ君」
「何で俺イカサマ扱いなの!?」
妖怪の皆さんとトランプしてました………
流石、馴染むのが早いです。
「7のダブル………」
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