第15話 文化祭に遊びに行きました
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夏穂ちゃん、叫び声を上げながらもよく戦えるなぁ………
「うん!いい運動になる!!」
「もはや普通のお化け屋敷の楽しみ方じゃねえ………」
「夏穂ちゃん強い………」
「伊達に鍛えてないわ、これくらいの相手なら問題ない!!」
「夏穂ちゃんも結構人間離れしてますね」
「………それは私が人外だって言いたいのかしら………?」
「「「ごめんなさい………」」」
「あれ?何で皆謝ってるの!?」
思いは同じだったみたいです。
「………派手にやらかしとるの、ガキンチョ共」
不意に声をかけられたので、その声の方を向くと、そこには無かったはずの満開の桜の木の下に寄りかかってる男の人がいました。
長い黒髪で和服を着ています。手にはお酒の杯でしょうか?
「アンタ誰よ………?」
「口の聞き方には気を付けた方が良いぞ、ガキンチョ」
そう言った男の人はいつの間にか夏穂ちゃんの後ろに立ち、腕を掴んでいました。
「くっ!?」
「しかしこんなにも幼いのに対した腕だの………儂の組に欲しい位じゃ」
「その手を離せ!!」
エローシュはすかさず、その男の人に向かっていきます。
「エローシュ君!!」
「甘いわ小僧」
しかし簡単に退けられ、エローシュ君は足払いをされ転んでしまいます。
「真白!!」
「えい!!」
しかし避けた直ぐ後に太い木の棒で真白ちゃんが男の人の手を叩きました。
「なるほど、自分を囮にするとはの………だけどやっぱりガキンチョの力ではどうしようも………」
「夏穂!!」
「てい!!」
真白ちゃんに注意がいった瞬間に夏穂ちゃんが男の人の腕を絡ませ、転ばせました。
「いててて………こりゃ一本取られた」
男の人は嬉しそうに笑って言います。
「こんなガキンチョな俺達でアンタに勝つにはどうしても夏穂の力がいるからな」
「くく、中々切れ者だの………だが、元々お前達をどうこうするつもりは無いわ」
「えっ!?なら何をしに………?」
「これ以上妖怪達に暴力をしないで欲しいと言いに来んだが………」
「なら手を出さないで下さいよ………むしろアンタ誰なんですか?」
「そう言えば名乗って無かったの、儂はぬらりひょん、妖怪達の総大将にして、この肝試しの責任者だ」
ぬらりひょん?知らないです………
ですけど他の3人はあんぐり口を開けて固まってます。
「夏穂ちゃん、ぬらりひょんって凄いの?」
「キャロは知らないの!?かなり有名な妖怪なんだけど………」
流石の私も妖怪さんには詳しく無いんです。
………まあ知らない事は多いんですけど。
「だからお前らガキンチョをどうこうする気は無いんじ
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