285 ならば強くなれ
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、うん!!ありがとう!』
連絡を終了させると三河口は通信機をしまった。
「冬田さん、羽根を進めてくれ」
「え?大野君達を待たなくていいのお?」
「俺達は他人のやる事まで手を回せん」
「は、はあい・・・」
冬田は残念がりながら羽根を移動させた。
「・・・ん?」
「どうしたんだよ?」
「来てやがる」
三河口は見聞の能力で敵の気配を確認したのだった。
かよ子は三河口の連絡を受けて藤木のいる場所へと急ぐ。
「お兄ちゃんが待っててくれるかな・・・?」
「解らぬ。止めてくれるならありがたいが・・・」
そして急ぐが紂王の兵士や遊女の残党がその場にまだいた。
「あ、あそこにいるわ!茂様をお守りしてあの杖を奪い取るのよ!!」
兵士達が槍から衝撃波を放ち、かよ子の羽根を撃ち落とそうとした。
「な、もう、邪魔だよ!!」
かよ子の武装の能力が発動された。衝撃波を跳ね返し、兵士達が喰らう。遊女の一人が跳躍し、縄を出してかよ子の羽根を結界ごと縛り付けた。
「行かせないわよ!」
「邪魔をするな!」
次郎長が刀で縄を切ろうとした。しかし、なかなか切れない。
「く、何て頑丈な縄だ!」
「次郎長、大丈夫?!」
「山田かよ子!某を助けたい気持ちも解るが他の者の襲撃にも頭を入れよ!」
次郎長は警告した。
「え?う、うん!」
かよ子は他の周囲をよく見てみると、他の者も自分を狙っているのが解った。かよ子は杖を相手に向けた。そして丸鋸を複数個出して敵を両断していった。しかし、兵士達は槍などでそれを薙ぎ払ってしまうのでかよ子にはそれが少し痛手となった。
「おのれ!兵を減らしおって!」
怒った兵が槍より旋風を発生させた。
(あの風を使って返さないと・・・!!)
かよ子は風に杖を向け、竜巻を起こした。強力な竜巻が兵の旋風を包み込み、兵や遊女達を撒き散らして攻撃した。多くの人間を倒していった時、かよ子は硬い縄で苦戦している次郎長の方に回る。
「次郎長、あっちは倒したよ!」
「すまぬ、この縄はかなり硬い!」
「私の縄は刀などで切れぬし燃えもせぬぞ!」
遊女はその縄を伝ってかよ子達の羽根へと接近した。
(ど、どうすれば・・・!?)
かよ子は短時間で考えようとした。
「こうなったら!」
かよ子は杖を遊女に向けた。白魔術の能力を発動させた。その白魔術の能力なのか、水が遊女の方向に噴射される。
「う、うわ、何だこの水は!?」
遊女は身体が解け、煙のように一瞬で消失した。
「こ、これは・・・!?」
「聞いた事があるが、恐らく硫酸だ。人体に浴びるとひとたまりもないと聞く」
遊女が溶けると共に硬い縄も同時に消失した。
「よし、藤木君の所へ急がないと!」
かよ
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