284 吸収による強化
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「く、りえちゃんを取り返し損ねたか・・・。景勝、兼続、ありがとう、協力してくれて」
「ああ、だが、これから先は大丈夫なのか?」
「ああ、また何かあったらこいつで呼ぶよ」
「では、また会おう」
景勝、兼続はその場から去った。
「あり、もしかしたら次レーニンに会った時は神の力を使えるようになっているかもしれないな・・・」
「うん、それまでに何とかしないと・・・」
あり達はかよ子の元へ合流を急いだ。
レーニンは妲己、紂王と共に撤退していく。
「あ、レーニン様、その前に私は藤木茂坊の回収をさせてください」
「解った、気を付けて行くが良い」
「妲己よ、私も行こう」
妲己、紂王がレーニンから離脱した。
かよ子は次郎長と共に鳳凰で飛び去った藤木を追う。
「藤木くーん!!」
「山田かよ子、白魔術を駆使して藤木茂を捜索するのだ!!」
「うん!」
かよ子は杖の白魔術の能力を行使した。その時、先程藤木の場所を示していた緑色の光がかよ子の杖に取り込まれたようにその光が糸のように伸びて行くのだった。
「向こうに藤木君がいるって事なの?」
「ああ、そのようだ」
かよ子は光を頼りに目的地へと急いだ。
「次郎長、また私、藤木君を捕まえられなくておっちょこちょいかな・・・?」
「そんな事はない。あれだけ逃げてばかりいて匿われていたのだ。それに妲己や紂王の妨害もあった。お主だけのせいではない」
「うん・・・!!」
まる子と友蔵は場違いな休憩をしていたが、また別の兵士達が襲って来た。
「なんと!?」
「もう勘弁してよ〜」
まる子は炎の石で奮戦した。だが兵士達は耐火金属でできた楯を使用している為、炎の攻撃が全く効かない。
「ひええ、終わりじゃあ〜!!」
「おじいじちゃ〜ん!!」
友蔵とまる子は抱き合って泣いた。もうここで二人は死ぬ運命と覚悟した。
(まる子と死ぬなら儂は一緒に天国へ行く!まる子、ずっと一緒じゃぞ・・)
(おじいちゃん、アタシは9年しか生きてないけど、おじいちゃんと一緒だった事、嬉しく思うよ・・・)
と、その時、兵士が薙ぎ払われた。その場に別の人物が着地した。杖の所有者の知り合いの高校生男子だった。払われた兵士達を鎖鉄球で倒していく。だが、別の兵士が襲い掛かるが、上空から木の枝が槍のように兵士に突き刺さった。
「おお、凄いぞお〜!」
「ありがとう〜」
「さくらさあん、大丈夫う?」
上空から冬田と湘木が飛来した。
「あ、冬田さん・・・」
「おお、皆の者、ありがとう!ありがとう〜」
友蔵は感謝の土下座をした。
「ところでさくらさあん、大野君達はあ?」
「ああ、先行ったよ、アタシ達は疲れたから休憩〜」
「そんな危ない所で休憩してたのか、この馬鹿垂れが」
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