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神々の塔
第十八話 文化的英雄その三

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「言われてるな」
「それは自分で言いますか」
「そうさ、そしてな」
 タイ=カップはさらに言った。
「俺は神霊でもな」
「人気はですか」
「神殿でも凄い成績だって言われてな」
 そうしてというのだ。
「それ以上にな」
「野次ですか」
「選手だった頃から言われてたさ」
 野次はというのだ。
「もう死ねだの何だのな」
「まあそれは」
「俺の発言や行動でな」
 そうしたものでというのだ。
「そうなってるし俺も好かれたくなかったしな」
「そやからですか」
「喜んで受けるさ、それでその俺が相手でな」 
 タイ=カップはバットを手にして一行に問うた。
「いいか?嫌ならまずは別の奴に行ってもらうぜ」
「自分は野球は日本の阪神が好きでして」 
 施が明るく応えた。
「それで十人共です」
「阪神が好きなんだな」
「巨人ファンは星のモン自体に一人もいません」
「それはいいな、あんなチームは応援しないことだ」
 タイ=カップも言うことだった。
「まごうかたなく悪だからな」
「あのチームはですね」
「悪といっても色々だけれどな」
「巨人はですね」
「もうな」
「ほんまの悪ですね」
「この世界でもプロ野球あるがな」
 十星連合全体で一つの巨大な組織が存在しその下に百以上のリーグが存在している。この世界の巨人は日本に存在しているのだ。
「あれはマフィアだな」
「そのレベルで悪いですね」
「ああ、悪いことばかりしてな」
 そうしてというのだ。
「肝心の野球は弱いからな」
「出来て五十年ずっと最下位です」
 トウェインが話した。
「勝率一割台で」
「選手は不祥事ばかりでな」
「ほんま弱いです」
「あんなチーム応援するなんてな」
 弱いうえに不祥事ばかりのというのだ。
「気が知れねえな」
「全くですね」
 トウェインも同意だった。
「起きた世界でもそうで」
「こっちの世界でもってな」
「ほんまカスチームです」
 巨人はというのだ。
「カスの中のカスです」
「そうだな、しかし俺はあんなチームの選手とは違うぜ」
 悪事ばかりで肝心の野球はからっきしのというのだ。
「その俺との勝負やろうな」
「はい、ほな」
「行くぜ」
 好戦的な笑みでこう言ってだった。
 トウェインは自ら戦いに入った、そしてだった。
 彼は果敢にスライディングとバットをメインに術を使って攻めて来る、その攻撃を受けてであった。
 綾乃は考える顔になり仲間達に言った。
「動き速いわ」
「ああ、バットコントロールにな」
 リーはこちらの話もした。
「直接の打撃にや」
「白球打ってきて」
「ほんま強いな」
「野球選手でありながら」
 それでもというのだ。
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