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最期の祈り(Fate/Zero)
忘れ去られた過去
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どころか解析すら出来ない」

「君とそのコア凄く面白いね。うん、お姉さん興味持っちゃった」

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……正直長すぎるので非常に簡単に書くと上記のような感じだった。
「結局、束がお前の保証人になり、日本政府が多額の保証金と賠償金を積んで解決した」
……まぁ今回はその「厄介」な相手に目をつけられていて助かったのだが、束といい、麻婆といい何故厄介な奴に目をつけられるのか……
「そういう訳だ、さっさと帰ってこ……待て」
帰ってこいと言おうとした瞬間、一夏の顔が浮かんだ。果たして、今弟と会わせるのは吉なのか?いや、セシリアやクラスの友人達と。その事を察したのか、切嗣も黙り込む。
「……予定変更だ。衛宮、2週間程フランスに行ってこい。丁度、フランスからも編入生が来る予定だ。話は此方の方で着けておく。学業を怠るなよ」
そういうと千冬は一方的に電話を切った。
あれの勉強の進捗状況は悪くない。2週間程度なら、自主さえやっていたら問題ないだろう。
……どちらにせよ、子供には時間が必要だ。自分の在り方を見つめ直す時間が。こればかりは学校で勉強したからといってどうこうなる話では無い。学業を疎かにしろとは言わないが、その他の事を蔑ろにしろとも言わない。嘗て、仕方が無かったとはいえ、流れで自分の在り方を疑問を挟む余地無く決定してしまった千冬だからこそ、切実に思う。
「私も甘くなったものだ」
……気付かないのか?甘くなったのではない。自分の優しさを自覚していなかっただけだということを。優しく無ければ、教師など続けていられないということを。

side 切嗣
一方的にきられた電話を、返す。
(厳しい……か。それも間違いじゃない。厳しさと優しさは決して別物では無い)
彼女と出会った最初を思い出す。
厳しいのでは無い。優しいからこそ、厳しいのだ。切嗣とは出発点が同じでも、たどり着いた所が違う。
優しいからこそ残酷になった。
「……フランスか」
前の世界でも行った事は殆ど無い。
観光に興じるつもりは無いが興味が一切無いわけでは無い。ただ、
(……アイリと行きたかったな)
心残りが在るとすれば、そのくらいだ。
身を翻すと、切嗣は公衆電話を後にした。
………近い未来、彼は出会うだろう。理想に破れた正義の味方の理解者(味方)に。邂逅の時は近い。

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以下おまけ
「ねぇ、オリムー」
「ん?どうしたんだ、のほほんさん?」
「セシリアに負けたからクラスのみんなにパフェ奢って〜」
「……え゛?」
(よく解らない人は「彼女が信じたもの」を読んでね)
教訓、口は災いのもと。


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「織斑。再発行してやった参考書の方は憶え終わっただろ
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