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FAIRY TAIL〜水の滅竜魔導士〜
忘れていたじゃ済まされない
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「よくやったね、ナツ」

無事に世界を救った炎の竜の姿を見届けた青年は、安堵し胸を撫で下ろす。そんな彼の後ろに、青年よりも小さな背丈の少女が歩み寄ってきていた。

「無事に解決できたみたいで、よかったです」
「うん。君のおかげだね」
「いいえ、皆さんの絆の力があったからです」

そう言った少女の表情は喜んでいるような、寂しそうにしているような不思議なものだった。そんな彼女の表情を見た青年は、彼女の身体を強く抱き締める。

「大丈夫、ナツたちならきっと何とかしてくれるよ」
「そう・・・ですね」

その様子を遠目から見ていた少年は邪魔にならないようにと、音を立てずにその場を後にする。その表情は彼らを見ていた時の優しげなものとは異なり、怖さを感じさせるものだった。

「準備は整ってきているが、間に合うか」

心の中にある一つの不安。それに対し何もできない自身に少年は苛立ちを募らせていた。

















シリルside

「つー訳で、そろそろ帰るわ」

それから戻ってきた俺たちは村の人たちに大歓迎されながら大いに宴を楽しんだ。

しかもあのアルタ・フェイスがエレンティアの魔力が膨らみ続けていた原因らしく、それが破壊されたことで魔力が原因で世界が壊れることは今後はないだろうということらしく、その安心感からか今まで魔力を消して回ってた巫女さんたちはいつも以上に騒いでいたらしい。

それとセレーネの部下だった三人の女霊術士はエレンティアの人たちだったらしく、この世界の方によって裁かれるらしい。
連れ去られる際にヨウコは悔しそうにしていたけど、グレイさんと戦った氷の霊術士はこれからの自身の受ける罰を想像してなぜか頬を赤くし、ルーシィさんと戦った大柄の女性は清々しい態度で彼女に再戦を頼み、断られていた。

「えーっ!!ずっとここにいてくれてもいいのに〜!!」
「くっつくな婆さん!!」
「そうも言ってられん、この世界はもう大丈夫だろう」

その宴で大騒ぎしていたけど、俺たちはファリスさんの魔法により急にこちらの世界に連れてこられた身。しかもあの時はギルドのみんなも一緒にいたため、あまり長居をするわけには行かないと思った次第だ。

「・・・」
「ハッピー様、寂しくなりますぅ」
「でへへ・・・また会いに来るよぉ」
ムスッ
「怒らないの〜」

トウカが恋心を抱いているハッピーとの別れを惜しんでいると、シャルルがそれに嫉妬しているらしくセシリーが宥めている。あまり見ない光景に俺もウェンディもニヤニヤしながら見ていたが、トウカはそんな彼女の方に向き直った。

「シャルルさんとセシリーさんも」
「「!!」」
「ハッピー様をよろしくお願
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