第七十四話 おぢばのカレーその五
[8]前話 [2]次話
「河豚はね」
「本当に美味しいですよね」
「毒があってもない部分をいただくのね」
「そうなんです」
「やっぱり何でもいただくのね」
「そうなりますね」
「そうなのね、じゃあカレーもなのね」
あらためて思いました。
「好きなのね」
「そうなんです」
「それでどんなカレーが好きなの?」
「もうカレーだと何でもです」
これまでのお話を聞いていて新一君らしい返事だと思いつつ聞きました、好き嫌いのないこの子らしいと。
「甘口でも辛口でも」
「好きなの」
「牛肉でも鶏肉でも豚肉でも」
中のものもというのです。
「野菜カレーでもシーフードカレーでも」
「じゃあカツカレーもかしら」
「好きです、海老フライでもハンバーグでもソーセージでも」
「本当に何でもね」
「難波の自由軒のカレーもです」
「あの最初からご飯とルーが混ざってる」
私もこのカレーは知っています、食べたこともあります。
「昔からあるカレーよね」
「あのカレーも好きですよ」
「本当にどんなカレーも好きなのね」
「それでおぢばのカレーもです」
このカレーもというのです。
「好きですよ」
「実はラーメンと並ぶおぢばの名物なのよ」
私は新一君にこのことをお話しました。
「あのカレーはね」
「そうなんですね」
「そうなの、だからね」
私は新一君にさらにお話しました。
[8]前話 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ