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ドリトル先生と山椒魚
第十一幕その二

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「泳いでご飯を沢山食べてね」
「寝てよね」
「夫婦で仲良くね」
 そうしてというのです。
「過ごしてくれたらね」
「いいのね」
「そうだよ、それで子供をね」
「作ることね」
「そうしてね」 
 こう言うのでした。
「産卵もしてね」
「何か皆それを言うのよね」
「そうなんだよね」
 ご主人のオオサンショウウオも言ってきました。
「周りがお話しているの聞くよ」
「そうなのよね」
 奥さんも頷いて言いました。
「私達が仲がいいことをいいと言って」
「そうしてだよね」
「早く産卵して欲しい」
「そうして欲しいって」
「私達もそのつもりだけれど」
「何か凄い皆言うよね」
「それはね」
 何故かとです、先生は答えました。
「君達は数が少なくてね」
「天然記念物だからかな」
「それでかしら」
「だからだよ」
 その通りだというのです。
「だからこそ数が増えて欲しいし研究の為にもね」
「沢山必要なの」
「僕達の子供が」
「そうなんだ、君達についてはまだわかっていないことも多いし」
 生きものとしてというのです。
「だからだよ」
「それでなんだ」
「産卵を期待されているんだね」
「そうだよ、ただその季節になれば出来るから」
 先生は笑ってお話しました。
「僕が君達を診断したところね」
「出来るんだ」
「ちゃんと子供がなのね」
「だからね」
 それでというのです。
「安心してね」
「その時を待つ」
「そうすればいいのね」
「そうだよ、神様が言った通りにね」
 先生は二匹ににこりと笑ってこうも言いました。
「産めよ増やせよだよ」
「そうしてだね」
「子供を増やしていけばいいのね」
「そうだよ、ここでゆっくりと夫婦で仲良く暮らしながら」
 そうしつつというのです。
「君達はその時が来ればだよ」
「子供をもうける」
「産卵をすればいいのね」
「そうだよ、仲良くね」
 こう言うのでした、そしてです。
 そのお話をしてです、先生はまた日笠さんとお話をしました。オオサンショウウオの夫婦とお話したことをそのままです。
 日笠さんにお話すると日笠さんは先生に言いました。
「そうですか、産卵の時期になればですね」
「彼等は無事にです」
 先生は日笠さんに微笑んでお話しました、今回も動物園の事務所の中でお話しています。そのうえでのことです。
「産卵してくれます」
「それまで待てばいいのですね」
「そうです、焦ることはありません」
 こうも言うのでした。
「特に」
「実はです」 
 日笠さんは先生にお話しました。
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