第十一幕その六
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「玄米もね」
「いけるんだ」
「私はね」
「私玄米は殆ど食べたことがないです」
恵梨香はこう言ってきました。
「実は」
「僕もです」
「僕も同じです」
「私もです」
「お米は白米です」
他の四人も同じでした。
「お米はブラジルにいた時から結構食べてますけれど」
「アメリカでもカルフォルニアでよく摂れますけれど」
「中国でもお米のお料理多いですが」
「日本に来てからよく食べる様になりましたけれど」
「お家でも学校でも食べもののお店でもです」
恵梨香はこうも言いました。
「本当に白米ばかりです」
「外の世界ではそうなのね」
「玄米は本当にです」
恵梨香はまた言いました。
「殆どです」
「食べたことがないのね」
「そうなんです、オズの国でも」
この国にいる時もというのです。
「本当にです」
「白米ばかりね」
「お米をいただく時は」
「そうなのね」
「それでパンも」
恵梨香はこちらのお話もしました。
「少なくとも私とジョージ、神宝、カルロスはです」
「白いパンね」
「ロシアは黒パンも多いそうですが」
ナターシャの祖国であるこの国はというのです。
「ですが」
「オズの国でもね」
「パンといえば」
「ええ、白パンがね」
こちらがというのです。
「普通よね」
「そうですね」
「その国それぞれの色のパンもあるけれど」
「味は同じですね」
「そう、白パンでしょ」
「パンはそれが普通ですね」
「黒パンはね」
「オズの国でも殆どないですね」
「黒糖パンはあるわよ」
こちらのパンはというのです。
「けれどあのパンと黒パンはね」
「また違いますね」
「そうよ、黒糖パンは黒砂糖を使っているからね」
「黒いんですね」
「黒パンはね」
「作り方が違いますね」
「だからね」
それでというのです。
「またね」
「違うパンですね」
「そうなの、だから味もね」
これもというのです。
「違うのよ」
「柔らかさもですね」
「そうよ、あと中国の包や餅もね」
「パンになりますか」
「そう言っていいわ、特に包はね」
こちらはというのです。
「お饅頭もね」
「パンですか」
「そう言っていいわ、ピロシキも」
ロシアのこのお料理もというのです。
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