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超地球救済戦記!断罪王Ω〈オメガ〉〜戦争もやめねぇ!環境破壊もやめねぇ!バカで愚かな人類は身長170センチ以下の無職童貞ニートの俺が全員滅亡させる?〜
第三百十九話 ダンス大会 その1
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「モ、モンスター?しいたけでも作ってろ?」
学園生徒達と同じく、黄色いTシャツを身にまとった『?』達と、その責任者たちが一斉に生徒のほうをにらむ。
生徒に馬鹿にされた『?』達が一斉に、生徒に襲いかかる。
『?』と学園生徒の乱闘が、学園の校庭で発生する。
『?』は生まれつき、身体能力が極端に低いため、1人相手に複数で攻撃を仕掛けてくる。
一方、我らが偏差値最底辺高校アルティメットジーニアス学園の生徒達は、ダンス大会への怒りと、それを運営する大人たちへの怒りを発散するように、『?』をボコボコにする。
つまり、『?』達がダンスを踊れない体になってしまえば、ダンス大会そのものが中止になる可能性が高くなるからだ。
しかし、校庭に体育教師が来た瞬間に乱闘が止む。
先程、記述した通り、皆、某ゲリラ部・部長の二の舞、つまり留年を恐れているからだ。
しかし、『?』の一部は、生徒達への攻撃をやめない。
そう、この国の法律は、社会的弱者である『?』に対して甘く、優しくできている。
『?』達の中には、その法律の脆弱性を理会した上で、悪行を繰り返す輩も少なくない。
校庭に備え付けられたスピーカーから、今回のダンス大会の課題曲が流れる。
学園生徒達から次々と『?』をあざ笑う嘲笑が湧き上がる。
そう、今回の課題曲は『不完全人間』である。
『不完全人間』とは、お笑い芸人、オクシデンタル・レディオの田中薄彦と森藤新四が歌っている曲である。
オクシデンタル・レディオが歌う『不完全人間』の歌詞は、この世界は平等ではない等の、『?』達に対して、ある種の煽りを含んだ言葉が用いられている。
なにより『不完全人間』という、曲のタイトルが『?』への挑戦的な名称となっていることから、いつもなら『?』達に対して敵対的な学園の生徒達も、今回はさすがに『?』達に対して同情的になり、なにより、この課題曲にゴーサインを出した大人たちの判断にドン引きしている。
つまり、この地球人類にとって不完全な人間である『?』達がオクシデンタル・レディオが歌う『不完全人間』を歌いながら、テレビカメラの前で踊る。
この残酷極まりない、非人道的な映像とダンスが、全国に放送されるのだ。
今回のダンス大会はいつもと違う。
学園の生徒達の誰もがそう思いつつ、今回のダンス大会の運営には『?』に強い恨みを持つ人物がいるのでは?と考察し始める中、『?』が通う施設の責任者たちが学校側へと抗議の声を上げる。
スピーカーから大音量でオクシデンタル・レディオが歌う『不完全人間』が流れている。
『We are 不完全人間♪』

次回予告 ダンス大会 その2
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