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FAIRYTAIL転生伝 〜 黒き魔王は妖精と共に 〜
第八話『豹変した友との決別』
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俺達はジェラールのその申し出を拒否した。
するとその瞬間、ジェラールの瞳に俺たちに対する敵意が宿ったのがわかった。
(まずい!?)
ジェラールの瞳が剣呑なものになったのと同時に、やつの周りに魔力が急激に集まるのを感じた俺は、とっさにエルザを庇うように前に立ち、両手を前方へと向ける。
「“闇《ダーク》の楯《シールド》”!!」
その俺の言葉と共に漆黒の魔力が俺とエルザを護るかのように盾のような形に形成される。
これは闇の初歩の防御魔法。闇の魔力で盾を作り術者を守るという魔法なのだが、いかんせん所詮は初級の魔法。魔法は防ぎきったが、勢いは殺せず、エルザと共に後ろの小さな崖まで吹き飛ばされた。
「ぐあッ!!」
「きゃあ!?」
二人ともゴロゴロと転がり落ちる。
「っ〜!エルザ、大丈夫か?」
「な、なんとか……」
ふらふらになりながらもなんとか立ち上がる。
ジェラールが崖の上に歩いてきた。
以前のような仲間を暖かく見守るようなものではなく、まるで壊れてしまったおもちゃを見るような冷たい眼差しで、ジェラールは俺たちを見下す。
「いいよ、そんなに出て行きたければ二人でこの島を離れるといい」
「…なに?」
「二人?」
ジェラールの言葉に俺とエルザが疑問を返す。
「他の奴等は全員俺がもらう。心配するな、俺は奴等とは違う。みんなに服を与え、食事を与え、休みを与える。恐怖と力での支配は、作業効率が悪すぎるからな」
ジェラールのその言葉に、エルザが反論する。
「何を言っているの?みんなはもう船の上!私たちを待っているのよ?今更こんな場所に戻って働こうなんてするハズない!!」
だが、そんなエルザの必死な声をジェラールはあざ笑う。
「それは働く意味を与えなかった奴等《・・・》のミスだ。オレは意味を与える。“ゼレフ”という偉大な魔導師の為に働けとな」
そう言うとジェラールは右腕を何かを掴むかのように突き出す。
すると、下から黒い手が俺とエルザの首を掴み、締めあげ始めた。
「しま…ッ!?」
すると、下から黒い手が現れ、俺とエルザの首を掴み、締め上げ始めた。
「ぐうッ!」
「く、苦しい!」
息苦しさにエルザは苦しい悲鳴を上げる。
(しまった!話に聴き入って魔力の集中を見逃すとは…ッ!!)
ちなみに先ほどジェラールの魔法を練習無しでとっさに防げたのは、魔力の集中は魔法の発動の兆し
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