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DQ3 そして現実へ…〜もう一人の転生者(別視点)
勝者と強者の違い
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、常に必勝を心掛けなければ危険だよ。僕は幼い頃、ゲマに負けた所為で父を目の前で殺されたんだ…『もっとちゃんと戦っていれば負けなかった』なんて言い訳は出来ない!」
優しいお父さんは、お兄ちゃんの頭を撫でながら反省している息子を諭します。

「さて…相手の手数を減らした所で次だ…次は減った手数を更に限定する為、あえて不利な状況を作ってみせる。今回は杖を地面に刺し、これが地面から離れたら負け…って感じに」
「何故それが相手の手数を限定する方法なのですか?」
「それはねハツキ…今回、この杖が僕の弱点になっていたからだよ」

全然分からん!?
何で弱点があると、相手の手数が限定されるのだろうか?
危険なだけではないのだろうか?

「つまりねマリー…相手の弱点が分かっていれば、そこを重点的に攻撃するだろ?だから相手の手数が減るんだよ。弱点である杖を攻撃すると分かっていれば、カウンターを取るのは簡単だろ」
「あぁ!!」
なるほど…そりゃ簡単に勝利したいもんね!

「でもリュカさん…何処を攻撃する分かっても、攻撃の仕方が分からなければ対応のしようが無いのでは?」
彼氏の温もりトリップから復活したアルルさんが疑問を投げかける。
流石は勇者と呼ばれるだけはある…私はそんな点に気付かなかったわ。

「ふふ…だからこそ僕はアイツに星降る腕輪を渡したんだ。腕輪を装着すれば分かるが、このアイテムの能力は凄い…一度使ったら、是が非でも手に入れたくなるだろう。となれば相手の弱点を徹底的に突き、完全に勝利を物にしようと考えるだろう…更に言えば、急激に素早さが上がり強くなった様な気になっていれば、その素早さを駆使して僕の死角から素早く突進してくると予想が出来る。そして予想通りに弱点目掛け、死角から突っ込んで来たのが、あの馬鹿(ナール)の結末だ」

凄い…
お父さんは相手の攻撃方法や箇所を限定させてから戦いに挑んだのね!
しかも、それが自身(相手にとって)の意志であるかの様に錯覚させて…

「で、では父さんは…さっきの戦いで実力を出すどころか、何時も以上に実力を落として戦ったのですか?」
「う〜ん…そうだね…あの馬鹿の姿が視界より消えてから、自分の死角に足を突き出しただけだからね………アイツが勝手に突っ込んで自滅しただけだよ!(笑)」

格好いい…
食事がテーブルに運ばれてくる中、食堂内の全ての人がお父さんの話に聞き入っている。
それ程この人は凄いのだと、今更ながら感じております。

誰もが静かにお父さんの偉大さを噛み締めていると、
「すげー!!!」
と、騒がしい男が1人現れた。

彼は…………………………




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