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DQ3 そして現実へ…〜もう一人の転生者(別視点)
勝者と強者の違い
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時に戻って、もう一回バラモスと一人ずつで戦ったら、勝てると思ってる?」
1人ずつではムリね。
「いいえ…あの時勝つ事が出来たのは、リュカさんがバラモスの攻撃を一手に引き付けてくれたお陰だと思ってます。例え今の私達の実力でも、1対1では勝てるとは思いません」
そう…認めたくないけど、あの時はお父さんがバラモスの注意を一手に引き受けてくれたから、私達が心おきなく攻撃に専念出来たのよ。
「うん。素直でよろしい…頭ナデナデしてあげよう」
素直な答えを出したアルルさんの頭をナデナデするお父さん。
しかし彼氏(お兄ちゃん)は、自分の彼女(お義姉ちゃん)が嬉しそうに女誑し(お父さん)に頭を撫でられる様を見て、嫉妬メラメラになる。
「だ、だとしても…僕等は仲間なんですから、1対1で戦う事を前提にする必要は無いじゃないですか!」
自分の目の前を横切る女誑し(お父さん)の腕を払い除け、自分の彼女(お義姉ちゃん)の頭を抱き締めながら反抗的な台詞を吐き捨てた。(可愛いわね?)
「だからそれが『強いから勝つ』と言う事では無いって言ってんの!」
う〜ん…今一言ってる意味が分からない。
「あぁ…そう言う事ですか!だからあんな戦い方をして見せたのですね!?」
だがラン君には理解できたようで、珍しく本気で尊敬の眼差しを向けている。
「え!?あの相手を馬鹿にした戦い方に、意味があったんですか?」
「無意味にあんな事をする訳ないだろ………説明してやっから、イチャつくのをヤメロ!」
あの戦い方に意味があった事に、みんなが驚いた!
そして珍しく真面目に説明してくれるらしく、彼氏に頭を抱かれたままマッタリこいてる2人を注意する。
「「………はい」」
渋々離れる勇者カップル…真面目に話そうと思っているお父さんは苛ついてる。
でもねお父さん…貴方は常日頃からこんな感じなのよ。
「いいかい…僕はあの
馬鹿
(
ナール
)
を初めから見下し貶してた。それは怒らせ、冷静な判断を下せない様にする為なんだ」
「冷静な判断…」
「うん。冷静に状況…戦況と言うべきかな…戦況を見る事が出来ると、戦い方の選択肢が増えるんだよ。でも頭に血が上ってると視野が狭くなって、戦いの手数も減るんだ」
「でも父さんだったら、あの男相手にそんな事をしなくても勝てるでしょう!?」
「う〜ん………どうだろうね?勝てたかもしれないけど、今回は戦い方を見せようと思ってたから…」
「ティミー殿。リュカ殿は如何なる時も必勝を目指すという事を仰ってるんですよ!『リュカ殿ならば…』という事は言わず、続きを聞きましょう!」
どうやら今のラン君は武人モードの模様…
話の腰を折るお兄ちゃんに対し声を荒げて文句を言う。
「す、すみません……」
「うん…ラングの言う通り
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