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DQ3 そして現実へ…〜もう一人の転生者(別視点)
勝者と強者の違い
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トだったのに、『100』を更にゆっくり叫び馬鹿(ナール)の負けをアピールするお父さん…
そして気絶する馬鹿(ナール)の事を、最後まで見ることなく黙ってリムルダールの町へと入っていった。

私達もそれに続く…
一番近くにいたお兄ちゃんが、2つのアイテムを馬鹿(ナール)から回収して…








「私……もっと強くなりたいです……私……あんな馬鹿には負けないと思ってました……でも…私の実力じゃ…………」
リムルダールの宿屋に部屋を取り、各自荷物を割り当てられた部屋に置いて併設する食堂へ集合する私達。
注文した料理がくるまで沈黙が続く中、涙声のハツキさんが悔しそうに静寂を打ち破った。

「リュカさん!私もっと強くなりたいんです!だから私を鍛えてくれませんか!?…女として見てくれなくていいです……私…リュカさんの愛人をやめます……だから…お願いします…一人の武闘家として、私を鍛えてください!」

『愛人を辞める』…これは相当の覚悟なのだろう。
大勢居るこの(リュカ)の愛人に、『強さ(もしくはその人の得になる事)を求める為、この(リュカ)を諦められるか?』と聞いても、答えは100%で『NO!』だろう。

だがハツキさんは、お父さんの事より強さを求める事を優先させようとしている。
並々ならぬ決意だろう…
さて…愛人を1人失う男の反応はどうだろうか?

「………ハツキ………君は弱くないよ。思っている程、弱い存在ではないよ。ただ……」
『ただ…』なんだろうか?
基本お父さんは、他人の自由を奪おうとはしない。

つまり、愛人であろうがその人の自由意志を尊重するのだ。
今回も『愛人を失いたくない!』と、ハツキさんを縛り付ける事などはしないだろう。
だからこそ気になる…『ただ…』の続きが。

「『強いから勝つ』のではなく『勝ったから強いと思われる』事なんだ…」
「「「「……………」」」」
意味が分からん!?

「あ、あの父さん…『勝つ』と言う事は『強い』と言う事でしょ?…仰っている意味がちょっと………」
私もお兄ちゃんと同じ意見だ。
『弱い』奴が『勝つ』事など出来ないだろうに?

「違うよ…弱くたって勝つ時もあれば、強くたって負ける時もある!今日のハツキみたいに、格下の相手に負ける事だってあるさ」
「か、格下…ですか…でも…負けちゃいましたよ、私…どうしてですか?」

え、あの馬鹿(ナール)がハツキさんより格下なの!?
確かに打たれ強さはハンパなかったけど…
最後のラッキーキックが炸裂しなければ、終始押してたのはハツキさんだったわね。

「うん。バラモスとの戦いを思い出してごらん。……勝つ事が出来たけど、あの時のみんなはバラモスより強いと思えてる?あの
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