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俺屍からネギま
俺の屍を越えてゆけ
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その部屋の主人である男は、顔色が悪く布団の上で横になっている。その男の周りには、その男の面影を持つ三人の男女が…少し離れた所にの格好をしている女性がいた。四人は目に涙を浮かべながら一人の男を見つめる。


この男こそ、源太とお輪の子にして朱点童子に種絶の呪いと短命の呪いを受けた赤子にして、御陵一族 初代当主である。


すでに二代目当主の任命はすんでいる…しかし、まだ死ぬ訳にはいかなかった。



朱点童子討伐への強い意志を託さなければ死ぬ事が出来ない。
自身から始まった呪いと宿命を……当主を決めるだけではすませられない。

強い意志を………次代に残せなければ、死ぬには死ねない。


男は四人の顔を見渡し、振り絞る力も無いなか…ただ…執念だけで声を出そうとしていた。


「俺の死を悲しむ暇があるなら、


一歩でも前へ行け…


決して振り向くな …


子供達よ………俺の屍を越えてゆけっ!!」

言い切った男は、心残りは無いといった様なすっきりした顔で……亡くなった。



此れが初代・御陵 陣の遺言であり、この言葉があったからこそ御陵一族は最後まで諦める事なく朱点童子に挑み続ける事が出来たのだと、後に一族を陰日向に支えた女性“イツ花”は語っている。


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