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俺屍からネギま
俺の屍を越えてゆけ
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その後の一族の生き様・死に様はまさに壮絶の一言に過ぎるであろう。


初代当主だけでは朱点童子との闘いを終える事が出来なかった。

何代もの一族郎党が、神々との交神の儀を行ってきた。
見目麗しい神だけでは無い…時には、獣の様な神と交わる事も有った…。

それでも一族の者は闘い続けた…


何代もの当主が…

幾多もの一族郎党が…


闘った…鬼とだけでは無い。自分達の血と宿命にだ…。



幾度も交神の儀を行い…

幾度も当主が代わり…

闘いは壮絶を極め…

多くの血が流れた…

闘いの中…凄絶に死んだ者もいた…


朱点童子を倒せなかった無念を抱えて死んだ者もいた…


皆に後を託し安らかに死んでいった者いた…


愛の為に…一族を去った者もいた…



一度朱点童子を討ったものの…それは更に凶悪な朱点童子の封印を解いただけに過ぎず

更なる闘いが待ち受けていた…


しかし、彼らは怯える事なく……諦める事なく……

一族の者は新たな朱点童子に挑み続けた!!





ーーーーーーーー


そして時は過ぎ………

場所は
魔の巣窟 “地獄巡り”


ここに、長きに渡る一族の因縁を断ち切る為に…最後の闘いに赴いた一族における歴代最高峰とも言われる4人の兵(つわもの)達……


対するは……
「全く厄介な力をつけてきたもんだよ。君たちのご先祖様の頃には信じられない。こんな事になるんだったら赤子の時に素直に殺しておくんだった。」
力が尽きかけながらも、軽口を叩く異形の怪物

この者は……

初代当主の母にして、朱点童子に囚われの身囚われの身となった“お輪”をその身に宿し…


時には一族の案内人にして…


最高神 太照天昼子の弟にして…


一族の宿敵……



朱点童子…いや、“阿修羅”だった。


傷付き息を切らして片膝をついた異形の怪物と4人の兵(つわもの)が相対している。


4人の兵も傷付き…血を流していた。
五体満足の者は居ない、しかし…その目は沈んではいない。

あの宿敵、朱点いや…阿修羅が目の前 にいるのである。
しかもあと一手で倒せる所まで追い詰めているのだ、先達の思い考えれば此処で倒れる様な事は出来るわけが無い。
それでも、ここまでの激戦でほぼ全ての体力・精神力は底を尽きかけていた。

「ハアハア、当主様…今です。」
ボロボロの薙刀を持って息を切らしながら男は声を出す。

「こっちは無理だ決めてくれ、当主」
矢がなくなり、弓の弦も切れては戦えないと疲労困憊の中、苦笑いを浮かべながら男は言った。

「お父様…… 」
まだ少女の面影
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