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星河の覇皇
第八十三部第五章 謎の兵器の正体その四十七

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「人口もです」
「増やしていき」
「大規模な拡大政策を執っていきます」
「全面的に」
「人口が増えますと」
「エウロパはその分大きくなりますね」
「二倍になれば」
 エウロパの一千億の人口がというのだ。
「二千億になり」
「その二千億がですね」
「さらに増えて」
 そしてというのだ。
「よりです」
「国力も増えますね」
「そうなっていくので」
「だからですね」
「エウロパのこの政策は」
「連合にとって忌まわしいですね」
「あの地域は常に人口は少なかったです」
 欧州はというのだ。
「それがです」
「人口が増えると」
「それだけ国力も高まりますから」
「ですから」
「エウロパの人口増加政策は」
「厄介です」
「これまで我々が増え」
 連合の人口がだ。
「彼等はその限られた居住可能地域故にです」
「人口抑制政策を執らざるを得ませんでした」
 さもないとエウロパの国土、その居住可能な星だけでは人口を養えきれなくなるからだ。それでエウロパは長い間人口抑制政策を執りかつサハラにも侵攻して領土を得てそこに市民を移住させていたのだ。
「彼等の居住可能な星は少なく」
「開拓、開発技術も未熟で」
「スペースコロニーを選択しましたが」
 新たな居住地域にだ。
「これがですね」
「失敗でしたね」
「スペースコロニーは高価です」
 その建設にかなりの予算がかかるのだ。
「しかも居住可能な人口は限られています」
「多く作っても巨獣出来る市民は少ない」
「そちらの技術に向かったので」
 惑星や衛星の開発、開拓でなくだ。
「そのせいで、でしたね」
「エウロパは居住可能な星が少なく」
「そして人口問題にあたりました」
「連合は違いましたが」
「我々は最初から星の開発、開拓に向かいました」
 そしてそちらの技術を発展させてきたのだ。
「そしてその結果です」
「多くの惑星や衛星に移住してきました」
「水星や冥王星の様な星でも居住可能な星にしてきました」
「そうして移住してきました」
「その為人口問題にはあたっておらず」
「人口は順調に増加してきました」
「ですが」
 それがというのだ。
「エウロパは違い」
「人口問題故に人口抑制政策を採り」
「長い間一千億のままでしたが」
「それが増加するとなると」
「厄介ですね」
「全くです」
「それだけで」
 こう話すのだった。
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