節操なし
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ってくる。
他の者達からも『あり得る…』とか『節操が無いから…』とか言われ、冷ややかな目で睨まれるリュカ。
だが、そんな事でへこたれないリュカは、憮然とした表情で言い放つ!
「今更…もう1人増えたって問題なくね?」
「「「「……………」」」」
妥協案としてリュカとビアンカが、ラミーアに乗ってレイアムランドへと飛び立った。
そしてエコナの屋敷では、エコナが多数の装備品をアルル達の前に広げ、最終決戦に備えさせようと気を使う。
「アルル、これが今のエコナバーグで用意出来る、最高の装備や。好きな物を持って行ってや」
そこに用意された物は、どれも1点物ばかりで、高価な物だと判る。
「い、良いの?どれも高そうだよ…」
「アルル達には、この世界を平和にしてもらわなあかんねん!出し惜しみなどしてられへんよ!」
そう笑顔で答えるエコナに、アルル達は心から頭を下げるのだ。
「じゃぁ…お言葉に甘えて私はこれを貰うわね」
早速ハツキが手にしたのは『闇の衣』だ。
ハツキのフットワークを阻害せず、防御力は大幅に向上する。
「じゃぁ俺は…この3つを!」
そう言ってウルフが手にしたのは『ゾンビキラー』『ドラゴンローブ』『水鏡の盾』だ。
剣術にも大分自信の出てきたウルフは、動きやすさと攻撃力向上を主とした装備を選んだ。
「私は…コレとコレを」
そしてアルルが選んだのは2つ。
『ドラゴンメイル』と『ドラゴンシールド』だ。
ロマリア大陸辺りから、ずっと使い続けてきた『鋼の鎧』と『鉄の盾』をエコナに渡し、それよりも強力な防具を装備するアルル。
これによりアルル達の装備一式が大幅にグレードアップした!
「エコナさん。私はこれを貰っても良いですか?」
するとマリーが1本の杖をエコナに強請りだした。
「それは『細波の杖』やね…エエよ、マリーちゃんが使ってや」
この『細波の杖』は、杖を握り念じると『マホカンタ』を装備者にかけてくれるマジックアイテムだ。
攻撃魔法しか使えない彼女には、まさにピッタリな杖だろう。
さて…
そうこうしている間に、気が付けば3時間程経過しており、どうやらリュカ等が戻って来た様だ。
「ラーミアもー!!ビアンカばっかりズルイー!!」
リュカの首に垂れ下がる様にしがみつき、少女ラーミアが何やら大声で叫んでいる。
「何があったの?」
思わず、一緒に入ってきたカンダタに聞くアルル…
「さぁ…俺にもよく分からねーんだ…」
良く見ると、リュカは困り顔でビアンカも困り顔&苛つき顔…
一体何があったのか…
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