第二章
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「それでお父さん達が見付けるまでな」
「ロウロとウロウが育てていて」
「面倒見てもらってたから」
「懐いてるのね」
「そうだろうな、じゃあこのままな」
今も一緒にいる彼等を観つつ娘達に話した。
「仲良くしてもらう様にしよう」
「ええ、それがいいわね」
一緒にいる妻もそれならと応えた。
「私達はね」
「皆家族だから」
「仲良くね」
こう言って彼等にご飯をあげた、鳥と猫であるが彼等はその時も一緒であり仲良く身体を寄せ合って食べたのだった。
この話を聞いたアメリカカルフォルニア州で葡萄農園を経営しているロウ=オリバー中背でアフロヘアの彼は妻の背の高いモデルの様な外見のアフリカ系の女性メリーに言った。
「うちと一緒だよ」
「あら、鳥と猫がなのね」
「一緒にな」
そうなっていてというのだ。
「暮らしているらしいな」
「ブラジルでもそんなお話があるのね」
「あっちもインコでな」
ソファーの上にいる自宅のインコ、やはり緑の毛で顔が黄色と赤になっている雄のチキンを見つつ話した。
「猫なんだよ」
「そうなのね」
「うちはどっちも雄だけれどな」
「チチッ」
「ニャア」
「ウニャア」
見ればソファーの上のチキンは二匹の雄のチャトラの猫と寄り添い合っている、そのうえで仲良くしている。
「フランクとスグリー=アダムスは」
「ええ、それでも猫は猫ね」
「猫は鳥を獲って食べるからな」
「襲われそうだけれど」
「そうならないこともあるな」
「そもそもね」
妻はここで夫に言った。
「キャットフードしか食べてなかったら」
「食べものはそれだけになってか」
「それでね」
「鳥を見てもか」
「食べものとはね」
「思わなくなるか」
「そうなるしね」
「そういえばうちはキャットフードしかあげてなくてな」
それでとだ、夫は妻に答えて話した。
「鶏肉も魚もな」
「見ても何も思わないわね」
「本当にキャットフードだけをな」
「食べるだけでしょ」
「ああ、本当にな」
「ブラジルの方は知らないけれど」
猫に何を食べさせているかはというのだ。
「けれどね」
「普段あげているものも関係するか」
「そうでしょ、けれど仲がいいのなら」
インコと金魚がというのだ。
「それでね」
「いいか」
「そうでしょ」
こう言うのだった。
「それでね」
「そうだな」
夫もその言葉に頷いた。
「理屈抜きにしてもな」
「それならそれでね」
「ああ、じゃあうちもそうなる様にしていこう」
「ブラジルのお家みたいにね」
「これからもな」
「ずっとね」
夫に笑顔で告げた。
「そうなる様にしていきましょう」
「是非ね」
夫も頷いた、そして一羽と二匹をまた見た、彼等は今も仲良く
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