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星河の覇皇
第八十三部第五章 謎の兵器の正体その四十六

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「政治家としてはです」
「中央政府の方として」
「今は動いています」
「そういうことですね」
「左様です、それと」
「それと、とは」
「貴方はもう結婚されて」 
 八条は議員のプライベートの話もした。
「お子さん達がおられますね」
「男の子が三人、そして」 
 議員は八条の今の言葉に笑って返した。
「女の子が四人です」
「ご息女もおられましたね」
「一番上が男の子でしたが」
 議員は笑ったままさらに話した。
「後に四人です」
「ご息女が続きましたか」
「そして後で、です」
 女の子が四人続いた後でというのだ。
「男の子が二人となり」
「七人ですか」
「今妻が妊娠中です」
「そうなのですか」
「そして女の子とわかっています」
「それは何よりですね」
「あと一人で野球チームが出来ます」
 議員は八条に笑って話した。
「やはり子供はです」
「多い方がいいですね」
「子供が多いとそれだけで家庭が賑わいますので」
「だからですね」
「悪いことはありません、いえ」
「いえ、とは」
「家庭は賑やかになりますが」
 議員は連合の子供が多い家庭に対して与える様々な福利厚生のサービスについては今は言わず家庭のことをさらに話した。
「何かと騒がしく」
「そのことが大変ですか」
「非常に」
 この問題があるというのだ。
「そのことは困ります、ですが」
「子供は多いとですか」
「いいものです、子供がやがて成長して」
「そうしてですね」
「大人になり家庭を持ち」
「さらに子供を持つ」
「そうして人口が増えていき」
 実際に連合はそうして人口を増やして国力を上げていった、数多くの星系に無限とも言える資源に加えて人口もあってなのだ。
「日本はです」
「よりですね」
「大きくなります」
「そして連合全体も」
「はい、ただエウロパも」
 ここで議員はその目を嫌なものを見るものにさせて言った、口調もそうしたものになっていて表情も然りだ。
「政策を転換して」
「はい、人口増加政策にです」
「移っていますね」
「そうしてです」
「我々にですか」
「人口でも対しようとしています」
「そうですね、人口はやはり」
 何といってもという口調で言うのだった。
「国力の重要な要素です」
「はい、それでです」
「エウロパは今後はですね」
「大規模な開発と開拓の政策を行い」
「新天地を求め」
「そしてです」
 そのうえでとだ、八条も言う。
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