第七十七話 海の家から移りその七
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「ここ同僚の人達も来るし」
「注意しますか」
「一見さんはあしらって終わりだけれど」
それでもというのだ。
「同僚の人達はね」
「そうはいかないですか」
「あの時は学生さんとかばかりで」
海の家の時はというのだ。
「それか彼女さんとか家族連れの」
「そんな人達ばかりで」
「見られても声をかけられても」
それでもというのだ。
「後腐れないし想像される位ならね」
「よかったですね」
「だからカウンターに隠れていて」
店のというのだ。
「それで見られてもね」
「よかったですが」
「ここではね」
「同僚の人達もおられて」
「これからも会うから」
「下手に刺激しない為にも」
兎角このことを意識してというのだ。
「本当にね」
「男の人が来るなら」
「ズボンを穿いて」
「水着は隠すわ」
そうするというのだ。
「絶対にね、泳ぐにしても」
「注意されますか」
「水着の上に短い半ズボンとか穿いてでも」
「ガードするんですね」
「知り合いの人がいたら」
それならというのだ。
「もうね」
「長いお付き合いになるから」
「刺激的な恰好はよ」
「しないことですね」
「そうよ、それも世の中は大事なのよ」
「そうですか」
「そこは気をつけてね」
こう言うのだった。
「本当にね」
「知り合いの人にはですね」
「下手にね」
「刺激的な格好で前に出ない」
「そうよ、まあ別に使われる位ならね」
「想像の中で」
「これは仕方ないから」
このことはだ、店長はいいと言うばかりだった。
「いいってすることよ」
「それはですね」
「止められないでしょ」
「想像することは」
「それで使われることはね」
「どうしようもないですね」
「するなって言っても」
例え自分がというのだ。
「法律で禁止されてないし宗教とかでもね」
「悪いって言われてないですね」
「昔のキリスト教は否定的だったらしいけれどね」
それで修道僧達は苦労していたらしい、キリスト教の禁欲主義がこうしたことについても影響を及ぼしていたのだ。
「それでも今の日本ではね」
「そういうのはなくて」
「それでね」
そのうえでというのだ。
「男の子が一人になったら」
「もうしていてもわからない」
「というか自分でそうされてることすらね」
それすらもというのだ。
「その子だけがわかることで」
「他の誰にもわからないですね」
「テレパシーでもないとね」
人の心を読む超能力でもない限りはというのだ。
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