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星河の覇皇
第八十三部第五章 謎の兵器の正体その四十四

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「無理です、しかしその生物も」
「倍程度ならともかく」
「自分より遥かに巨大ならば」
「小魚に鯨は飲み込めないですね」
 議員はその醍醐とパイナップルを共に食べつつ言った。
「どうしても」
「はい、我々は鯨ですが」
「さらにですね」
「巨大になり」
 そしてというのだ。
「それを最大の国防とすべきで」
「それで、ですね」
「発展は絶対です」
「常に全力で前に進む」
「そうすべきです」
「絶対に」
「そう考えています、血を吐いても走るマラソンともです」
 八条はこうした例えも話に出した。
「言えるでしょうが」
「マラソンでもですね」
「走るべきです」
「発展は絶対ですか」
「そして各国政府にはです」
「その発展にですか」
「無論中央政府もどんどんそうしていきますし」
 これは実際のことだ、中央政府も発展を第一に考えていてそれでどの政党が政権を握っても連合の発展自体には邁進してきたのだ。
「各国政府もです」
「その様にですね」
「していきたいです」
「左様ですか」
「はい、お願い出来るでしょうか」
「発展は私も賛成です」
 議員は八条に微笑んで答えた。
「それも全面的に」
「左様ですね」
「しかしです」
「国防もですか」
「忘れていないので」
 議員も負けじとだ、内心思いつつ話した。
「ですから」
「今もですか」
「申し上げます」
「軍の規模を倍にですか」
「日本軍を」
「そうですか、ですが」
「それは、ですね」
「はい」
 八条はまた答えた。
「やはりです」
「中央政府としては」
「中央政府軍に国防をです」
 八条も退かずに返す。
「任せてもらいたい」
「そこはですね」
「退くことはありません」
「やはりそうですか」
「むしろです」
「先入観ですね」
「そうです、国防は各国が担う」
 その考えがというのだ。
「連合に長くあるそれで」
「その考えを変えて」
「中央政府がです」
「それを担う」
「そう考えて頂ければ」
 それでというのだ。
「有り難いです」
「そうですか」
「はい、私としましては」
「長官は中央政府のお考えですね」
「肯定します」
 否定しないどころではなかった、こう議員に返す程だった。
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