第九十八話 母の法事その十
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「正直言ってね」
「そうでしょ、けれどね」
「それがなのね」
「誰だって歳を取ったらね」
「あちこち悪くなって痛くなるのね」
「そうなるから」
だからだというのだ。
「そこはね」
「覚えていって」
「今も無茶はしないことよ」
「若いと言っても」
「そうよ、身体はね」
こちらのことはというのだ、母はまさに母親としてこのことを真剣に考えつつ娘である咲に話すのだった。
「すぐに悪くなるから」
「私お姉ちゃんと肥満のお話してたけれど」
「本当に肥満位ならね」
「お父さんが言った通りに」
「そう、いいから」
それ位ならというのだ。
「愛ちゃんが言う通り極端に太らないとね」
「アメリカにいる人みたいに」
「あそこまで太ると危ないわよ」
その場合はというのだ。
「流石にね、けれどね」
「それでもなのね」
「若くてもよ」
「身体壊すから」
「無茶なことはね」
そう言われる様な生活はというのだ。
「しないことよ、ちゃんと食べて身体動かして寝る」
「それが大事ね」
「そういうことよ」
まさにというのだ。
「覚えておいてね」
「そうするわね」
咲も素直に頷いた。
「お酒を飲んで甘いものを食べても」
「ええ、お願いね」
「わかったわ」
「今の無茶が後に響いたりするしね」
「徹夜とかよね」
「若い時は大丈夫って思って」
徹夜をしても体力がもつというのだ。
「やっていっても後でよ」
「身体にくるのね」
「それで早死にもするから」
「今無茶して」
「そうなることはね」
くれぐれもというのだ。
「避けるべきでね」
「健康にも気をつけることね」
「そうよ、これはいつもよ」
「若い時から」
「さもないと後でとんでもないことになるから」
「身体壊したり」
「そうなるから」
それでというのだ。
「無茶はね」
「食べ過ぎ飲み過ぎ寝不足にはなのね」
「注意してね」
「それも大事ってことね、まあ私も長生きしたいし」
咲は心から言った。
「出来るだけ健康でもね」
「ありたいでしょ」
「そう思うし」
それでというのだ。
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