第168話
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てろよ。」
一方的に言って通話を切る。
途中から話を聞いていたのだろう。
桔梗が窓から外に出ようとする麻生に話しかける。
「出かけるの?」
「ああ。
悪いな、飯は作れそうにない。」
「途中まで作ってあるみたいだし、後はこっちでするわ。
気をつけてね。」
「桔梗さん、止めないの!?
恭介の言葉じゃ武装無能力集団が関わっているんだよ!
そんな危険な所に恭介を向かわせるなんて・・・・」
内容は全部聞いたわけではないが、武装無能力集団を聞いて制理は心配そうな顔をする。
学生であれば、武装無能力集団がどれだけ危険な集団である事を知っている。
そんな制理の頭を麻生は軽く撫でる。
「大丈夫だ。
必ず戻ってくる。」
「ぜ、絶対よ!
絶対に戻ってきてよ!」
それを聞いた麻生は少しだけ笑みを浮かべて、頷く。
制理の頭から手を離して、ベランダで靴を履いて、そのまま身を乗り出す。
その行動に驚いた制理は、思わずベランダに向かって外を見る。
すると、麻生は空中に浮いていてそのままどこかへ行ってしまう。
「大丈夫、恭介は武装無能力集団なんかには負けないわよ。」
「それでも心配です。」
「信じて待ちましょう。
今の私達にはそれしかできないわ。
コーヒーでも飲む?」
「きっつい苦いのをお願いします。」
能力を使って、空を移動する。
断崖大学は携帯で地図を出し、既に場所は把握してある。
ふと、下を見ると見知った顔の男が道を走っていた。
その道筋は断崖大学に向かっているように見える。
少し考え、下に降りる。
「当麻。」
「うおぉ!?
って、恭介かよ。
いきなり空から女の子が降ってきたかと思ったぞ。」
その人物とは上条当麻だ。
傍にはインデックスはいない。
「お前、どこに行くつもりだ。」
「どこにってこの先の大学で、何か爆発するような音が聞こえたから、何があったのか確認するためだよ。」
それを聞いて麻生は軽くため息を吐く。
「この正義馬鹿は、本当に・・・」
「うん?
そう言う麻生もどうして空から?」
「まぁいい。
それも含めて説明してやる。」
美鈴の電話で今断崖大学で何が起こっているのかを説明する。
「美鈴さんが武装無能力集団に。」
上条も大覇星祭で美鈴に会っている。
だからこそ、この状況が理解できないのだろう。
何故、彼女が狙われる必要があるのか。
「どうする?
これからお前が向かおうとしているのは、武装無能力集団との戦いだ。
異
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