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とある星の力を使いし者
第168話
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も作れる。
面倒臭がり屋なので、凝った料理は作らないが。
フライパンにオリーブオイルを引いて、厚切りベーコンを一口サイズに斬り、入れる。
これから炒めようと思った時、再び携帯が震えはじめた。
美琴か?、と思って画面を見ると美琴ではなかった。
小さな画面には、ついさぅき登録したばかりの番号、御坂美鈴の番号だ。
あの酔っぱらいのテンションで電話されると、非常に面倒だなと思いながら通話ボタンを押す。
どうでもいい要件なら、適当にあしらって切るつもりだ。

「何だ?」

思いっきり不機嫌そうな声で答える。
しかし、美鈴からはさっき会ったようなハイなテンションではなかった。

「あ、あはは。
 元気、麻生くん?」

「うん?」

どこか緊張に耐えているようなそんな声。
とてつもないプレッシャーを感じ、それを会話で誤魔化しているようなそんな感じに聞き取れた。

「何かあったのか?」

「ちょっとね。
 断崖大学のデータベースセンターに着いたまでは良かったんだけどね。
 いきなり、爆発音が聞こえて照明も落ちて、バタバタと足音も聞こえて。」

これをちょっとの事ではない事は間違いなかった。
フライパンを熱していた火を止めて、美鈴の声に集中する。

「何だか中高生くらいの少年達に狙われているみたいなの。
 それも金属音とか察するに、拳銃とか持っているかも。」

(爆発音に拳銃に中高年。
 武装無能力集団(スキルアウト)の可能性が高いな。)

エプロンを脱いで、そのまま玄関に向かう。
桔梗と制理は不思議そうな顔をして、麻生を見ていたが無視する。
自分の靴を拾い、またリビングに向かう。

「美琴は呼ばないのか?
 あいつが居れば、すぐに片が付くが。」

「それは駄目!
 戦力になるとかそういう問題じゃない。
 私の問題にあの子を巻きこんだら、その時点で私はもうあの子に顔を合わせられないわ!!」

「それでアンタが死んだら元も子もない気がするが。」

最後の言葉だけは美鈴に聞こえないように小声で言う。
親としてのプライドがあるのだろう。
自分が危険とはいえ、娘が強いからと言って巻き込んでいい理由にはならない。
まさに親の鏡だな、と少しだけ感心しながら、窓を開ける。

「今、アンタはどこにいる?」

「え?・・・・『サブ演算装置保管庫』って所だけど。」

「ならそこを動くなよ。
 もし武装無能力集団(スキルアウト)がそこに入ってきてもだ。
 俺が助けに向かうから待ってろ。」

「待っ・・・君にそこまで頼んでいない!
 この緊張が少しでも和らげばって思って・・・」

「状況を知った上で、放っておいて死なれたら目覚めが悪い。
 もう一度言うがそこで待っ
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