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新オズのカボチャ頭のジャック
第十幕その九
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「折角色々な生きものがいるんだし」
「そうですよね」
「食べられるならですね」
「何でも食べる」
「それも水田なんですね」
「覚えておきます」
「そうしてね、水田は沢山の生きものを育んでいる場所でもあるのよ」
 こうもお話するのでした。
「素晴らしいことにね」
「本当にそうですね」
「前から色々な生きものがいると思っていましたが」
「そうした場所で」
「しかも沢山の食べものがある」
「そうした場所でもあるんですね」
「そうなの。あとね」 
 オズマは今度はタガメを見ました、タガメはミズカマキリやタイコウチ達と共に水田の中で泳いでいます。水面にはアメンボやミズスマシがいます。
「森でカブトムシやクワガタを捕まえるみたいにね」
「タガメやミズカマキリをですね」
「こうした虫を捕まえられますね」
「虫取りも遊べるんですね」
「水田では」
「そうした場所でもあるんですね」
「捕まえたらすぐに離すものだけれどね」
 オズの国ではそうする決まりになっています、捕まえてもずっとそこに閉じ込めては虫が可哀想だからです。
「けれどね」
「それでもですね」
「そうした遊びも出来ますね」
「森に入った時みたいに」
「採集も出来る」
「そうした場所でもあるんですね」
「そうなのよ、奇麗なお水にいる虫達もね」
 彼等もというのです。
「沢山いるからね」
「本当に奇麗なお水にしかいないんですよね」
「タガメやミズカマキリって」
「水田だけじゃなくて水路にもいますけれど」
「こうして一杯いるって」
「凄いことですよね」
「オズの国はお水が奇麗だから」 
 それでというのです。
「こうしてね」
「こうした虫もいて」
「観ることが出来て」
「採集も出来る」
「そうした遊びも楽しめる」
「そうなんですね」
「お水が奇麗なのはそれだけでいいことよ」
 まさにというのです。
「こうした生きものが沢山いられるから」
「そうですね」
「何かこうして観ていくと」
「水田が余計に好きになりました」
「とても素敵な場所ですね」
「ここで働けることも」
「そうでしょ、今から水路を拡げるけれど」 
 その奇麗な虫達もいる場所をです。
「頑張ってやっていきましょう」
「わかりました」 
 五人は笑顔で応えてでした。
 今度は水路を掘ってそこにお水をひいていきます、水路にお水はあっという間に満ちて小川の様になります。
 かかしはそのお水に満ちた水路を見て笑顔になりました。
「こうして水路にお水が入るのを見ると」
「やったって思うね」
「そうなるね」
 ジャックに笑顔で応えました。
「嬉しいことに」
「そうだよね」
「仕事をしてね」
「その仕事の結果を観たら」
「それまでの経緯、努
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