第十七話 禁句その五
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「これがな」
「そうか」
「ああ、そやからな」
空汰は神威に神妙な顔で答えた。
「心構えはな」
「しておくことか」
「そのことも頼むで」
「わかった」
「しかしです」
ここで護刃が言ってきた、アイスミルクティーを飲んでいる。
「どうして桃生神社にあの剣があったのか」
「そういえば」
嵐は抹茶を飲みつつ応えた。
「どうしてかしら」
「そのことが気になりますね」
「そうよね」
「あの神社の御神体とのことでしたが」
「どうしてあったのかしら」
「不思議と言えば不思議ですね」
これはと言うのだった。
「本当に」
「ええ、少し聞いてみようかしら」
「封真さん達に」
「どうかしら」
「いいと思います」
護刃は嵐の考えに賛成して答えた。
「私も」
「それではね」
「はい、また桃生神社にお邪魔して」
「聞いてみましょう」
「そうしましょう」
「そやな、何かとや」
考える顔になってだ、空汰も言ってきた。
「あの神社はわい等と関わりがあるな」
「不思議な位ですよね」
「剣のことといいな」
「神威さんと縁が深いことといい」
「封真さんも何か雰囲気がタダモンやないし」
空汰は彼のことも話した。
「小鳥さんもな」
「何かですね」
「ある感じやしな」
「不思議と」
「言われてみればそうか」
神威もそれはと応えた、そしてだった。
自分のココアを一口飲んでだ、それから言った。
「桃生家は俺だけでなくな」
「私達ともですよね」
「何かと縁がある」
こう護刃に応えた。
「剣のことといいな」
「何かあるんでしょうか」
「あると思う、では剣のことをな」
「封真さん達にですね」
「聞いてみるか」
「そうしますね」
「ならだ」
早速だ、神威は護刃達に話した。
「この店を出たらな」
「すぐにですね」
「皆で桃生神社まで行ってな」
「そうしてですね」
「そのうえでな」
まさにというのだ。
「剣のことを聞こう」
「はい、そうしましょう」
「話は決まりや、ほな飲み終わってからな」
空汰は今もミックスジュースを飲みつつ話した。
「それからな」
「神社に行くか」
「それで封真さん達に聞こうな」
「ではな」
神威も応えてだった。
神威は天の龍の三人と一緒にだった。
喫茶店のそれぞれの飲みものを飲み終えてから桃生神社に向かった、そして家に帰ってきていた封真に聞くと。
彼は瞬時に強張った顔になってだ、顔を右下に背けさせて言った。
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