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『外伝:青』崩壊した世界に来たけど僕はここでもお栄ちゃんにいじめられる
妹の前でお兄様を辱める話
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はよう、ございます。」
こちらの視線に気付き、ゆっくり目を開けて挨拶するゴッホちゃん。
「このままの姿勢で、申し訳、ありません。何せ昨日は野獣と化した舞様に道具のように扱われ、穴という穴を犯し尽くされ足腰が全然立たなくて…。」
「……。」
「い、いえ…別に嫌だったとかではないのです。ゴッホは、乱暴されるのも痛いのも大好きです。むしろもっとやってくれて全然ウェルカムと言いますか…その…」
「ゴッホちゃん!!うわああああああああ!!!!」
今更、会えた感動がどっと押し寄せてきた。
「生きてたんだね!またこうして会えたんだね!」
抱き上げ、ギュッと、抱きしめる。
この感覚、確かにゴッホちゃんだ。
「舞様…痛いです。離してください。」
「離さない!!もう絶対!勝手にどこかに行かないよう二度と離さないから…!」
「……。」
彼女との繋がりを感じる。
なんとも言えない親近感が心を満たして、あったかくなる。
そうして彼女も力無く腕を回し、僕を抱きしめ返す。
「はい、やっぱり離さなくていいです。…この痛みも心地よいものですし。」
そうして無言で抱きしめあって少し遅れた感動の再会を分かち合う。
すると、
「舞様。」
「うん?」
「お願いしても、いいでしょうか?」
妹のおねがいだ。
僕はなんだって聞いてあげる。
「なぁに?」
「ゴッホはこうして、葛城恋から解き放たれ自由になりました。」
「うん。」
「だから…その…また…。」
「?」
ゆっくり顔を上げ、ゴッホちゃんは恥ずかしそうに言った。
「またお兄様≠ニ、呼んでもよろしいでしょうか?」
その問いに対して僕の答えは即答だ。
「いいよ。好きなだけ呼んで。僕は君のお兄さんなんだから。」
「えへへ…そうですね、そうでしたね、お兄様…。」
そうしてまたしばらく抱きしめ合って互いの温もりを感じ合う。
時間の経過など気にもせず、扉が少し開いて向こうから3人が見ていることなんて気付きもせず、
ただただ、お互いにこうしてまた兄妹になれた嬉しさを分かちあった。
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