282 失われていく物
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ない壁だった。
「紂王様、お怪我は!?」
「妲己か、私は無事だ。しかし、杖の所有者は手強い」
「ほう、お前が、また会ったな・・・」
「あ、この人は・・・!!」
かよ子はこの女を見た事があった。嘗てりえを連れ去った女である。そして一緒にいるのは・・・。
「藤木君!?」
「山田かよ子・・・?」
藤木は自分のクラスメイトとまた再開する事に不穏さを感じた。
「ここにいたんだね。一緒に帰ろうよ。笹山さんだって心配してるよ!」
(笹山さん・・・)
藤木は嘗て好きな女子には夕方会ったばかりだった。その為、次々とクラスメイトが現れては自分を元の世界に引きずり戻そうとする事の連続になるばかりとなっていた。
(なんで僕にそんな事ばっかりさせるんだ・・・!!)
藤木は歯を噛み締める。
「僕は、帰らないぞ!」
「・・・え?」
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