282 失われていく物
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警官である椎名と関根、大阪の高校生・鎌山と立家、そして項羽に虞美人の軍がかよ子達とは別行動でりえや藤木を捜索していた。
「どうやら大野君達が藤木君を見たようだが、取り逃がしてしまったようだな」
「よし、ワイらも探すで!」
全員捜索に動く。ところがその時、屋敷の兵士達とばったり会った。
「侵入者か!排除させて貰う!」
「何!?」
関根は速攻で薙ぎ払うべく、忠治の刀を振るう。多くの兵士が金縛りにあったように動かなくなった。
「今だよ、皆!」
「はい!」
立家が駒爪で電撃を放つ。兵士が次々と倒された。但し、今まで光と化して消えるのではなく、煙のように溶けて消えていった。
「こいつら!」
残った兵士が槍で衝撃波を放つ。
「おっと、させんぞ!」
項羽が地面を爆破させて防御した。その余波が兵士達にも及ぶ。だが、援軍がまた椎名達を包囲した。
「キリがねえな!」
椎名は水の玉で大波を出して兵達を溺れさせた。兵を追い払った所で皆は移動した。
「他の所へ移動するぞ!」
「おう!」
かよ子は藤木の捜索を続ける。
「藤木君とりえちゃん、多分一緒にいるはずだよね・・・?」
「そこまで分からないけど、もしかしたら私達を撒く為に別々に行動させてるかもしれないわ」
ありは推察した。と、その時、皆の所に悠一のテクンカネで召喚した景勝と兼続が戻って来た。
「申し上げる!只今杯の所有者、藤木茂と共に妲己の手引で逃走中!新たな情報は!?」
「い、いま、まるちゃん達が見たけど逃げられたって!」
「解った!こちらもまた周囲を・・・」
と、その時、また別の兵士や女性が包囲した。そして一人の男が現れた。
「ほう、小娘、貴様が杖の所有者だな」
「だ、誰!?」
「我が名は紂王。この屋敷の主で殷の帝王として生きた者だ」
「山田かよ子!この者は危険だ!用心せよ!!」
「う、うん!!」
紂王が剣を出した。かよ子やあり、悠一の武装の能力で防御したが、恐らく自分達の胴を切断するつもりだと思った。
「その能力、厄介な物だな!」
「山田かよ子、奴は能力を無効化する気だ!」
「解った!なら!!」
かよ子は杖を構えた。白魔術の能力を作動させる。
「私の白魔術で何もできなくさせるよ!」
かよ子は白魔術が紂王に通用する事を願った。
濃藤、北勢田、奏子が威圧の能力で気絶しかける。それは戦争を正義とする世界の長・レーニンだった。
「あ、貴方はっ・・・!!杉山君っ!!」
「同体化している小僧の名で呼んでいるのか」
「アンタっ、私やこのお兄さんやお姉さんを殺す気っ!?」
「その通りだ。何しろ私にとってこの者達は邪魔者だからな」
そしてレーニンの姿が変わる。
「さあ、藤木、お前はどうすんだ!?この
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